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4年目まで給料ゼロ。ボイメン水野勝、「初めて泣いた」最新主演作までの苦労話

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 東海エリアを中心に活動するエンターテイメント集団「BOYS AND MEN」および「YanKee5」のリーダーであり、俳優としての活躍も目覚ましい水野勝さん(30)。現在、最新主演映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』が公開中です。

水野勝

水野勝さん

 熟年の大原夫婦と出会い、結婚記念50周年のメモリアル映像を作る手伝いをすることになる、葬儀会社の新入社員・菅野を演じている水野さん。「自分史ムービーを作るなら?」という問いに自身の苦労時代、さらに熱い“名古屋愛”を語りました。

自分で墓を買っていた祖父

――「終活」というワードも随分浸透してきましたが、最初に企画を聞いたときは?

水野勝(以下、水野):僕自身は終活とかエンディングノートといった言葉を知りませんでした。なので、まず「なんだろう」というところから始まりました。ただ、僕、祖父を亡くしているのですが、その祖父が日記をつけていて、日々の出来事のほかにも死んだらこうしてほしいとか、細かく書いてあったんです。自分で霊園に行ったり、お墓を買いに行って手続きもしたりしていたので、今回のお話をいただいて、「あれが終活だったんだな」とイコールになりました。

――葬儀会社の新入社員役です。講習にも行かれたとか。

水野:驚いたのは、どんな方にでも対応できるように、本当に細かい準備がされていることです。今回ご協力いただいたところが、特に細分化して対応されているところだったので、ものすごい数の家紋表があったり、日本だけのお葬式じゃなくて、今は日本で働いている外国人の方が多いので、海外の宗派用にも細かく準備されたりしていました。

 それから葬儀会社というと、普段はお葬式の現場で見るだけですが、その前にどれだけ寄り添えるかをとても大事にされていると感じました。

サッカーと同じ失敗はもうしない

お終活

(C) 2021「お終活」製作委員会

――菅野は少しおっちょこちょいなタイプですが、水野さんご自身はスマートなイメージです。似ているところはありますか?

水野:僕とは割と遠い役でした。菅野はおっちょこちょいでもありますが、好青年です。好青年の役って、割と多いんですけど、そうした部分を僕自身、実は持っていないので(笑)。ただ、一生懸命に仕事と向き合っている部分では一緒かなと。だからこそ、最初は「葬儀会社」の人として、菅野を拒絶していた橋爪(功)さん演じる大原さんとも、分かり合えたのかなと。

――水野さんはスカウトから始まっていますが、どこの時点で自分の仕事が好きだというスイッチが入ったのでしょう。

水野:僕、5歳から18歳までサッカーをやってたんです。でも、最後に怠けてしまった期間があって、最後の夏の大会の前日にレギュラーを外されたんです。13年間頑張ってきたサッカーの最後、自分が怠けたことによって失敗した。この世界にはスカウトで入りましたが、もう同じ失敗はしない、僕がサッカーの次に情熱を燃やすものはこれだと思ってスタートしました。だから「やります」と決めた瞬間からスイッチは入っています。

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