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4年目まで給料ゼロ。ボイメン水野勝、「初めて泣いた」最新主演作までの苦労話

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4年目まで給料ゼロ、初任給は1万6千円

水野勝

――菅野は、大原夫婦のメモリアル映像を作る手伝いをすることになります。水野さんはまだ30歳を過ぎたところですが、現時点で自分史ムービーを作るなら、どこをフィーチャーしたものになりそうですか?

水野:輝かしい実績でいうなら、日本レコード大賞の新人賞受賞とか、日本武道館でのワンマンライブ、ナゴヤドーム公演もさせていただきましたし、オリコンチャートでも1位を獲らせていただくようになりました。

 でも、4年目まで給料はゼロでしたし、初任給は1万6000円。携帯代を払って、家族を焼肉に連れていったら終わりました。そういう苦労話かな。

――華やかに活躍されているイメージがありますが、苦労時代があるんですね。

水野:うちの事務所は大きくないし、バーター出演とかもないので、僕らが売れるしかなかったんです。今でもまだまだですが、本当に自分たちでやるしかないという状況でした。稽古場もないので、公園に壊れそうなラジカセを持って行って、練習したり、自分たちでチラシ配りをしたりするグループでした。後ろ盾がないのでツラかったです。

 今ちょうど結成10周年ですが、大きな貯えもなく必死に走ってきたので、ライブもできない今の新型コロナの波は、本当にツラいです。逆に忘れられない10周年になりましたけどね。今、「あのとき苦労してよかった」と公園で練習した話をしているように。未来になったら、「あのとき苦労したけど良かった」と言えるように頑張りたいと感じています。

なりたい人物は「大泉洋さん」

お終活

――現在も名古屋から通われているというのは本当ですか?

水野:はい。ドラマや映画は東京に来ないとできないので、作品によって3か月東京に住むといったことはしていますが、ベースは名古屋なので、撮り終わったら戻ります。住むなら名古屋だと今でも思っています。でも東京に来て一本立ちしないと本当の意味で地元に還元できない。もっと東京での仕事を増やして、地域貢献をしたいです。僕らは自分たちを「名古屋の町おこしお兄さん」と言っています。地元の親しみやすい兄ちゃん、だけど全国区、というのがかっこいいなと思っています。

――全国区になればなるほど、現実問題として通うのは大変そうですが、東京へ出てしまうということは考えないのでしょうか。

水野:先のことを断言はしません。よく言ってるんですけど、僕は大泉洋さんになりたいんです。北海道出身で、地元でレギュラーを持って、北海道を大事にしながら全国区でも活躍している。「TEAM NACS」としても活躍しながら、大泉さんとしても活躍している。僕もそうなりたいです。

――なるほど。仕事において指針として持っているもの、譲れないポイントは?

水野:大事にしてきたのはやっぱり名古屋です。どこに行っても名古屋代表の気持ちでやっています。僕は名古屋出身の役者であり、名古屋出身の「BOYS AND MEN」であると。

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