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副業ではない「複業」で、仕事の依頼が尽きない人の特徴

コラム

方法2)できないことは「できない」と言う

 複業として個人で仕事を受けていると、発注者の期待に応えようとして、あれもこれも対応しがちです。

 実際に私もそうでした。最初は「メールが届かないから原因を調査して欲しい」という調査だけだったのですが、話を聞いていると「実はホームページを作り変えたいので対応してもらえないか?」「旧ホームページに書き溜めたブログ記事の移行も対応してくれないか?」といったように、どんどんと依頼が増えました

 自分を頼ってもらえることは嬉しかったので「任せてください!」と言って対応をしていたのですが、平日夜と土日をフルに使っても十分な時間を確保できずにいました。納期は守ることはできましたが、依頼者が満足するクオリティーを満たすことができませんでした。

 その結果、信頼を失ってしまい、継続して仕事をいただくことはありませんでした。

 発注者からの相談に対して「できない」と言ってしまうと、信頼を失ってしまうのではないかと思われるかもしれません。しかし、私のように無理をして期待に応えようとすると、逆に信頼を失うことにもなりかねません。そうならないように、自分が対応できる時間を意識しながら仕事を受けるかどうかを判断し、できないことはできないと伝えることが重要です。

方法3)最初の返信を早くする

スマホ

 複業の仕事では平日日中に連絡がくることもあります。しかし、日中は本業をしているのですぐに返信できず、その日は帰宅後、疲れてすぐに眠ってしまい、連絡がきたことをすっかり忘れ、数日間、返信が滞ってしまった、ということも起こりえます。

 返信がないと状況が分からないため、発注者は非常に困ってしまいます。

 そこで有効な手段は「承知しました」「確認します」という最初の返信だけ早めに行うことです。平日日中に連絡を受けた場合、相手が求める回答をすぐに返信することは困難です。しかし、「今詳しく分からないので、本日夜に確認してからご連絡します」という一報を入れるだけであれば、いつでもできます。

 この一報を入れるだけでも発注者は「確認してくれた」と安心できます。些細なことですが、発注者の信頼獲得に繋がることなので、これらのことに気を付けましょう。

<TEXT/株式会社エッグシステム代表取締役 高橋 翼>

株式会社エッグシステム代表取締役。「献身的な人のためにITシステムを活用する」というミッションを掲げ、中小企業向けにITシステムによる売上拡大・業務効率化を実現する「コンサルティングエンジニアサービス」、IPOを目指すベンチャー企業向け「IT統制サポート」を行う

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