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20代の僕らにとって『ポンキッキーズ』の印象が強すぎる理由

暮らし

4.和田アキ子「さあ冒険だ」の月の顔面が怖い

月世界旅行

1902年のフランス映画『月世界旅行』(監督 ジョルジュ・メリエス)

「晴れた日はでかけよう、どこか遠くへ」という爽やかな歌詞の曲にもかかわらず、映像が怖すぎて直視できなかったという人も多いのではないでしょうか。

 ガチャピンやムック、Pちゃんも登場するのですが、なぜか終始モノクロで大昔の映画のような質感の映像なんです。

 ガチャピンと数人の人間が乗り込んだ大きな弾丸が発射され、不気味な顔面のある月に突き刺さり、ガチャピンたちは無事月面に到着するというストーリー。

 この月の顔が不気味で、「夢に出てきそう……」と怖かったのを覚えています。

 実はこの映像には元ネタがあり、1902年のフランス無声映画『月世界旅行』にポンキッキーズのキャラクターたちを合成させた映像なんだとか。

 現在この映画は著作権が切れてパブリックドメインになっているのでネット上でみることができます。興味のある人は観てみては?

5.爆チュー問題が面白すぎる

でたらめな歌

爆チュー問題「でたらめな歌」(ポニーキャニオン)

 爆笑問題の2人がネズミの「たなチュー」と「おおたぴかり」に扮し、「爆チュー問題」としてコントを繰り広げるコーナーです。

 2人が暮らす部屋を舞台に、外の世界から持ってきた人間界のものを、ネズミ目線で解明していく内容。やりとりがすべてネズミ目線で進んでいくのが面白いんですよね。

 またこのコーナーから生まれたシングル「でたらめな歌」(爆チュー問題)は20万枚を超えるヒットを記録しました。

 爆笑問題のコントをテレビで毎週のように見ることができたなんて、今考えるとレアな時代でしたよね。

6.花子さんが助けてくれないことがある

花子さんがきた

DVD「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!1 」(日本コロムビア)

 番組内で放送されていたアニメ「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」。

「ホワホワホワホワ花子さ~ん♪」愉快なオープニングに始まり、基本的に主人公の花子さんは人に危害を与える悪い幽霊や妖怪を退治してくれるというストーリー……の、はずなのですが、まさかの犠牲者がでてしまうバッドエンドもいくつか存在します。

 なかでも「人喰いランドセル」はトラウマ回のひとつです。

 小学校入学を控えた女のコが、知らないおじさんにランドセルをもらうのですが、夜中になるとランドセルに恐ろしい顔が浮かび上がり、女のコは足から丸呑みされてしまいます。

 女のコがランドセルに食べられながら苦しむ姿もかなり衝撃的でしたが、それ以上に、そのあとストーリーテラーとして登場した花子さんが「かわいそうに、ともこちゃんはもうこの世には戻ってこれないわ」と語ったことに、非常にショックを受けたことを覚えています。

「知らない人にものをもらってはいけない」という教訓を伝えたかったのかもしれなせんが、子供ながらに「助けてくれないのかよ……」と思いましたね。

 いかがでしたでしょうか? 豪華な出演者に音楽、コントと、大人も一緒に楽しめるエンターテインメント番組でしたよね。最後に、ガチャピンが番組終了を伝えたツイートを紹介します。

 ガチャピン、ムック、これからも応援しているよ! また会おうね!!

<TEXT/鴨居理子>

「bizSPA!フレッシュ」エディター

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