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20代の僕らにとって『ポンキッキーズ』の印象が強すぎる理由

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ポンキッキーズ

フジテレビ「ポンキッキーズ」(※画像は公式サイトより)

 フジテレビの子供向け番組『ポンキッキーズ』が3月25日に放送終了を迎えました。

 前身の『ひらけ! ポンキッキ』時代から合わせると実に45年続いたこの長寿番組。もうすっかり大人になっているみなさんも、終了のしらせには一抹の寂しさを覚えたのではないでしょうか。

 今年26歳になった筆者も『ポンキッキーズ』視聴者の一人でした。教育色の強い教育テレビ(現・Eテレ)対して『ポンキッキーズ』はなんだかオシャレでエンターテインメント性が強く、夢中になって観ていた覚えがあります。

 今でもスチャダラパーが歌うオープニング曲やコニーちゃんの「ジャカジャカジャンケン」など口ずさめるくらい強く脳裏に焼き付いている『ポンキッキーズ』。

 なぜこんなにも印象に残っているのか? 今回はそのワケを挙げて、考察してみたいと思います。

1.今考えると出演者が豪華すぎる

シスターラビッツ

シスターラビッツ「一寸桃金太郎」(ポニーキャニオン)

 MCにBOSE(スチャダラパー)や現在映画俳優としても大活躍中のピエール瀧(電気グルーヴ)。そしてウサギに扮した「シスターラビッツ」という女性ユニット。実はこの2人、女優の鈴木蘭々と、今年引退を発表した歌手の安室奈美恵なんですよね。

 また1997年、安室奈美恵の番組降板を期に小中学生7人組の歌手グループ「Folder」が出演するようになります。メンバーにはなんと現在「和製マイケルジャクソン」と評されるエンターテイナーの三浦大知や、女優の満島ひかりも。

2.挿入歌がなんだかシブい

大江千里

大江千里「夏の決心」(エピックレコードジャパン)

 子供のころには気付きませんでしたが、番組内の挿入楽曲も今改めて確認してみると有名アーティストの曲ばかりです。

 山下達郎の「パレード」、大江千里の「夏の決心」、斉藤和義の「歩いて帰ろう」などそうそうたる面々! どれも名曲ですよね。

 そして挿入曲「ポポ」は電気グルーヴ、オープニング「Welcome to Ponkickies」はスチャダラパーが歌っていたりとサブカルチャー的な要素も。

 ほかにも米米CLUB、和田アキ子など挙げだしたらキリがありませんが、「子供のくせになかなかシブい曲を聞いていたんだな」と今となっては思います。

3.女のコたちのラインダンスの息がピッタリ

キーズラインダンス

DVD「ベスト・オブ・キーズラインダンス 」(ポニーキャニオン)

 横1列に並んだ小中学生くらいの女のコたちが音楽に合わせて息のあったダンスをする「キーズラインダンス」のコーナー。1人もミスなく踊り切ることに、子供ながらに「この子たちすごいなぁ」と思っていました。

 音楽はかつて全世界でヒットした洋楽であることが多く「YMCA」(Village People)や「Rock Around The Clock」(Bill Haley & His Comets)など。

 今でもどこからかこの曲が聞こえてくると「あ、ラインダンスの曲だ」なんて思ってしまいますが、子供向け番組にもかかわらずこのような名曲を聞かせてくれていた『ポンキッキーズ』には感謝したいです。

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