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1日8時間勤務で休めるのは何日か。仕事における4つの素朴な疑問

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 ゴールデンウイークも近づき、4月に社会人となったばかりの新入社員のみなさんも、少しずつ職場に慣れてきた頃ではないでしょうか。今回はそんなみなさんがが抱く、会社勤めをする上での素朴な疑問や気になる点について、いくつかお話をしたいと思います。

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※イメージです(いか同じ)

【1】うちの会社は休日が少ない?

「こんなことを新入社員に言われてしまった」という話を耳にしたことがあります。みなさんは、勤め先の会社の年間休日が何日かご存知ですか

 労働基準法第35条では、使用者は、労働者に対して毎週少くとも1回の休日か、4週間を通じ4日以上の休日を与えなければならないとされています。一方で年間の休日数に法律の定めはありませんので、1年を52週とすると、年間休日数は52日でもOKということになります。

 しかし、同じ労働基準法第32条では、原則として労働時間の上限は1日8時間、1週40時間とされていますので、仮に1日の所定労働時間を8時間とすると、年間休日数52日では、1週間の法定労働時間である40時間をオーバーしてしまうことになります。

1日8時間勤務で取れる休日は?

 仮に1日の所定労働時間が8時間である場合には、以下のような計算により、少なくとも年間休日数は105日必要だということになります。

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40時間(1週間の労働時間)×52週=2,080時間(年間の労働時間)
2,080時間÷8時間(1日の労働時間)=260日(年間の労働日数)
365日―260日=105日(年間休日数)

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 いかがでしょう。意外と少なくてOKなのだと感じるのではないでしょうか。下の表は厚生労働省による令和2年就労条件総合調査の結果です。会社の規模が一定以上になると、年間休日数は120日前後が多いことが読み取れます。

厚生労働省

厚生労働省 令和2年就労条件総合調査より

 昨今はワークライフバランスの推進が叫ばれていますし、GW、お盆休み、年末年始を年間で考えて、余裕のある休日を確保してほしいところですね。

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