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1日8時間勤務で休めるのは何日か。仕事における4つの素朴な疑問

ビジネス

【2】有給休暇はいつから取れるのか?

有給休暇

 年次有給休暇(以下「年休」と呼びます)は、労働基準法第39条に規定されています。入社して6か月間継続して勤務し、労働日の8割以上出勤した場合は、10日の年休が付与されます(所定労働時間、日数によって異なる場合があります)。

 4月1日入社で、特段問題なく勤務しているのであれば、10月1日には10日の年休が与えられます。

 年休をいつ取得するかは労働者の自由ですが、会社がその時期を指定するケースがあります。2019年4月に法改正があり、1年に10日以上年休が付与される労働者には、年5日以上年休を取得させることが会社の義務になりました。

 労働者が年に5日以上自主的に取得している場合はこの限りではありませんが、そうでない場合は、会社が時季指定をすることになります。その場合も、できるだけ労働者の希望に沿った時季となるよう努めなければならないとされています

 また、会社と労働者が労使協定を結び、年休のうち5日を超える分について、計画的に割り振って取得させる制度があります(年休の計画的付与)。

【3】「新人は始業より20分早く来て机を拭いて」と言われたら

机拭き

 就業時間から仕事にとりかかれるよう準備をするのは社会人のマナーですが、明らかに上司などから指示があり、20分前から作業などを行うのであれば、それは労働時間とされ、賃金支払の対象となります。

 職場の雰囲気や周囲とのコミュニケーションの問題から、そのような習慣を変えることはなかなか難しい面もあるかと思います。

 新入社員側も職場に慣れる努力をする一方で、適切な労働時間把握のためにも、会社側はそれは本当に必要なことなのか、他にやり方はないのか(例えば始業と同時に各自が行うなど)、一度考えてみていただきたいと思います。

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