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元乃木坂46が“投資家”としても成功できたワケ「常に刺激を求めてたい」

暮らし

バフェットから価値観や人生観を学ぶ

中田花奈さん

『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(PHP研究所)

――実際何が学べました?

中田:私みたいに株を「なんとなく」でやってた人向けに、基礎的なことを教えてくれるのはもちろんのこと、価値観や人生観みたいなところにまで気づきがあったんですよね。バフェットって毎年、世界の長者番付に入っているのに、ずっと同じ家に住んでずっと同じ車に乗ってハンバーガーばかり食べて……っていう平凡さが面白くて。

 結局、「お金=幸福」に結びつくわけじゃないんですよね。違う世界に生きているように見えても、実践できることはいろいろあるんだなと。

――それを踏まえた上で、投資基準は変わってきましたか?

中田:この企業はどういう事業内容を行っているのか、どういうビジョンがあるのかっていうのを、ものすごく調べるようになりました。別に、目先の株主優待を基準に買うのが悪いわけじゃないんですけど、日本の未来を作っていくような企業に中長期で目を向けようという意識が強くなりました。フィンテック関連とか、自動運転技術の企業とか、調べているだけでワクワクします。

“オタク気質”は得しかない

中田花奈さん

――そのあたりの企業はテレビでも紹介されたりしてますよね。

中田:テレビを見て注目しちゃうのは遅いぐらいで、私はそこで紹介された企業の関連企業とか同業他社を見てたりします。趣味で日々銘柄をチェックしていたのが、結果利益につなるのは最高ですね。

――それにしても、好きなことが仕事につながっていくのは素直にいいことだなと思います。

中田:そうですね。「好きなことを仕事にしたくない」っていう人もいるんですけど、私みたいに麻雀、アイドル、日本語ラップ、ラジオといろんなことにハマる“オタク気質”は、仕事をすることによって、より深く知ることができるから得しかないんですよね。ひとまず、投資はお金稼ぎにもなるし、オタク気質の人は向いていると思うからぜひはじめてみてほしいですね。

【インタビュー後半はこちら】⇒元乃木坂46の投資家が語る、“オタク気質”な将来像「結婚したいのは麻雀ができる人」

<取材・文/東田俊介 撮影/スギゾー>

【中田花奈】
1994年8月6日埼玉県出身。2011年に乃木坂46の第1期生オーディションに合格。2012年2月に1stシングル『ぐるぐるカーテン』で選抜メンバーとしてデビューし、その後2020年10月に卒業。日本大学教授の濱本明氏による特別講義を中田さんが生徒役で聞くというテーマの『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(PHP研究所)が発売中

大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ
Twitter:@shunbini

「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。

「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。

9年間在籍した乃木坂46から卒業を決めた中田さんは「バフェット」から何を学んだのか?グループ在籍中に行われた、日本大学教授の濱本明氏による特別講義の内容をぎゅっと凝縮

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