「菅正剛さん、バンドやろうぜ!」 菅首相長男の自立を、 東大中退ラッパーが考える
菅正剛さん、バンドやろうぜ!
菅首相は、ずっと「前例打破」「規制緩和」「自助」など勇ましい言葉を掲げてきた人です。苦労人、叩き上げというキーワードもよく出て来ますが「自分だけでやる」という人生哲学を看板として出しています。
ですが、息子には完全に自分の権力、自分の持っている既得権の中で人生を歩ませるという選択をしています。僕はですね、正剛氏が別人格になるタイミングは今だと思います。ずっと父親のレール上の人生を歩まされていて、本来自分がやっていたバンドの活動をせずに、菅首相という人格の中で歩まされた人生を取り戻すというか……。
だから、僕は「菅正剛さん、バンドやろうぜ!」と言いたいです。ボーカルだったのかギターだったのか、パートもわからないんですが、かき鳴らして爆音で「自分の人生を取り戻した!」という喜びを歌ったらいいと思います。そして菅首相は、別人格になって自分の人生を獲得した息子と向き合っていただきたい。
菅首相は文化の大切さに気づいてほしい
さらに言うと、ライブハウスやクラブ、夜の街は非常に厳しい状況にあります。コロナ禍において真っ先に槍玉に挙げられ、その後、補償も得られずに業界全体として悲鳴を上げながらやっている文化行政にも目を向けてもらいたい。別人格になった息子がいきいきとライブハウスでバンドをやり、自分の人生を生きる姿を見て、ぜひ日本における文化の大切さに気づいてほしいと思います。
東北新社で総務省の接待をする息子さんと、ライブハウスで好きな自分の歌を歌っている息子さんと、どっちが輝いているのかと。こういった想像力を菅首相が再び手にするきっかけにもなるんじゃないかと思います。
もちろん『日刊ゲンダイ』がスクープしているように、正剛氏は宴会芸として父親の“令和おじさん”が新しい年号を発表するネタをやったりしていたという意味では、人生を自ら選択して父親のレール上で楽しんでいるという節がなくもない。自分の人生を生きるのか、父親の人生を生きるのか、という選択は正剛さん本人に突きつけられていると思います。