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元コンサルの福島プロバスケチーム運営者が見た「被災地10年目の現状」

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ワクワクと恐怖が半分だった

 2020年4月1日に、東京のコンサルティング会社・株式会社識学がファイヤーボンズ運営会社の株式56.4%を取得。同社社員だった西田氏は、いわば「出向社員」として副社長に就任。当時を「ワクワクと恐怖が半分だった」と振り返る

「何かにチャレンジするときって、その両方を感じると思います。それでもオファーを引き受けたのは、タイミング的にも良かった。ヘッドコーチをしていた立教大学ラグビー部が2019年、関東大学ラグビー対抗戦の2部(Bグループ)から1部(Aグループ)に復帰して、去年は15年ぶりに1部で勝利することもでき、自分の役割をある程度やりきった感覚がありました。

 もともとラグビー選手だったので、スポーツ全般は好きでした。バスケットボールの試合はラグビーの熱狂感に近いものを感じていて、選手と観客の距離感も近いし、音響や照明にもこだわっていて、エンターテイメント空間として魅力的だと思いました」

企業のコンサルティングとの共通点も

福島

© B.LEAGUE

 しかし、スポーツビジネスに関わることに不安はなかったのだろうか。そう聞くと、西田氏は「スポーツビジネスも、一般企業のコンサルと通じる点が多い」ときっぱり。

「私が直接、選手を指導することはありませんが、ヘッドコーチ・スタッフを通じて、チームやメンバーを成長のお手伝いができている実感があります。これまで大手の美容外科や整骨院グループ、歯科医院やスポーツチームなど20社以上にコンサルティングを行ってきましたが、識学の組織づくりは、人の意識構造に着目した理論がベースになっています。人が物事を認識してから行動に移すまでのロスを減らし、とにかくシンプルにしていき、意思決定と行動のスピードを上げています」

 西田氏は就任直後、原発事故の被害の大きかった福島県の浜通り地方に赴き、9月には福島県双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、復興の状況を自ら見て回ったという。そうして、西田氏が感じた今の福島県の現状とは。

「僕は福島県で育った人間ではないので、復興について軽々しいことは言えませんが、震災後、手付かずで時間が止まったように感じられた街並みもあれば、目に見えて復興したように見えるところもある。きっと今でも苦しんでいらっしゃる人もたくさんいると思いますし、前を向いている人もいる。県内でも人それぞれ、いろいろな捉え方があるのだと思います

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