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医師なのに年収200万円→ゼロに。アルバイトで生計を立てる「無給医」のリアル

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コロナ禍でバイトが禁止なった医師も

高年収崩壊

医療の発達のため研究分野に力を注ぐ大学病院も多い。儲け重視ではないため、病院全体の収入も多くないという イラスト/神林ゆう

「かつてはMRからの“贈り物”もあり、それが少ない収入の足しになっていました。ですが、それも最近は製薬会社のコンプライアンス強化により廃止に。勤務医のほとんどはクリニックでのバイト代で生計を立てていますよ。ちなみに無給医はみな国民年金。将来も不安です」

 村上さんの年収は大学病院からは無給だが、バイト代などで稼ぎ500万円。だが、ここにきて無給医たちをより追い詰めているのが新型コロナウイルスの流行だ。

「普段から臨床がメインで、コロナ対応もしている同僚の友人は、昨年4月に緊急事態宣言が出てから秋頃まで感染リスクを避けるため、バイト禁止になったと言っていましたね」

 コロナ対応の手当も微々たるもの。人の命を預かる責任の重さ、拘束時間、心身の負担にもかかわらず、無給ではやりきれない。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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