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子どもを授かったゲイカップル「育児や家事に、性別は関係ない」

暮らし

いつかは日本へ移住したい。でも…

――現在はリカさんの故郷であるスウェーデンに住んでいますが、将来、日本に移住することは考えていますか。

みっつん:答えとしてはイエスです。僕が日本出身だし、リカも日本にいた時期があって日本が大好きなんですよね。ただ、話を聞く限りだと日本での子育ては本当に大変だと思います。スウェーデンでは同性カップルをパートナーして、親として認める制度がありますけど、日本ではそれが確立していません。あとは息子くんを育てていく上で、健康や安全を守る法整備がまだまだ不十分なのは気になるところですよね。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

みっつん:これまでブログやYouTubeを通して情報発信を行ってきました。ふたりぱぱというと珍しがられるかと思います。でもそれが特別ではないと僕らは考えていて、同性カップルの子育てのリアルを知った上で「意外と普通だね」と思って欲しいところですね。

 結婚することや子どもを持つことは、あくまでもひとつの選択肢でしかありません。結婚したい人はすればいいし、したくない人はしなくていい。それは子どもを持つことも同様です。僕たちは自分で選べる、選びやすい社会になっていけばいいと思っています。

 子どもが欲しくても持てない。そう思っても最初の一歩を踏み出すだけで可能になったりするんですよね。自分が選択したいものをしっかり思い描いていけば、その通りの人生を得られるのではないかと。僕たちの経験から言えるのはそんなところだと思います。

<取材・文/目黒川みより>

フリーペーパーを発行する出版社勤務を経て、現在はWEBデザイン会社にてディレクターとして勤務。お忍びで「心の問題」を扱う執筆活動を続ける

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