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死刑になっても仕方ない!? 「聖書」が不倫に下した驚きの判断

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 思い切って聖書に悩みを相談してみませんか。そう、意外や意外に聖書に答えが書いてあるんです。

 フォロワー10万人超の大人気ツイッターアカウント「上馬キリスト教会」のまじめ担当MAROさんが皆さんの悩みに対してキリストの言葉・聖書の言葉をもとに時に真面目に、時にゆるゆる答えてくれます。SNSにまつわる悩み相談にお答えした前回に引き続き、今回は恋愛やお金にまつわる悩み相談を紹介します。

社内恋愛

画像はイメージです(以下同じ)

 本記事は書籍『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』の一部抜粋です。

お悩み:既婚者を好きになってしまった

 世の中には不倫をテーマにした小説やドラマがたくさんあります。「不倫は文化だ」なんて言う有名人だっています。それで現実の社会でも当たり前のように不倫が行われていて、近頃はそれを後ろめたくさえ思わない方も増えています。

 旧約聖書に登場する有名なダビデ王は名君でしたが、晩年に不倫で大失敗をしています。バト・シェバという人妻に恋したダビデ王は、彼女の夫を戦争の最前線に送って戦死させ、そして彼女を自分のものにしました。

 それでナタンという預言者に怒られました。預言者というのは「神様のことばを預かる者」ですから、これは即ち神様に怒られたということです。ダビデはこの失敗を死ぬまで悔やみ続けました

 一方で、ダビデより何百年も前のヨセフは、自分が奴隷として仕えていた主人の奥さんから不倫関係を迫られましたが、断り続けました。

 それで業を煮やしたその奥さんに濡れ衣を着せられて投獄されてしまいましたが、その投獄をきっかけにエジプトの「総理大臣」にまで一気に出世しました。「投獄されてでも貞操を守る」という姿勢を、神様がよしと認めたということです。

時代と場所によっては死刑になる罪に

人生に悩んだから「聖書」に相談してみた

『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(MARO著、KADOKAWA)

 社会の構成単位のうち、もっとも小さく基本になる単位は「家族」です。不倫はその「家族」を壊す行為ですから、社会の根底を破壊する行為だということになります。ですから新約聖書の時代には、不倫は「石打ちの刑」という、死刑の中でもかなり痛くて苦しい刑罰に処されるような罪とされました。

 よく不倫を肯定する方から「でもイエス様は不倫の女性をゆるしたでしょう?」という声を聞きますが、イエス様はその女性自身はゆるしましたが、「不倫」という行為そのものはゆるしていません

 有名な「十戒」の中には「姦淫してはいけない」「盗んではいけない」とあります。「姦淫してはいけない」だけが不倫を禁じているのではありません。「盗んではいけない」もまた、不倫を禁じています。不倫をするということは「誰かの大切な人を盗む」ということだからです。不倫は窃盗でもあるんです。

 恋する気持ちが生じてしまうのは独身でも既婚でもやむをえないことです。が、それを行為として行ってしまうことは、時代と場所によっては死刑になるような罪なのだということは心に留めておくべきだと思います。

 少なくともファッションや遊びで気軽にやるようなことではありません。当事者だけでなく、家族をはじめ周りの人を苦しめることにもなります。

答え:やめておいたほうがいいです。イエス様は不倫をゆるしていません。

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