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生きづらい「繊細さん」は脳の慢性炎症のせいかも。食生活でも改善できる

暮らし

 今、「繊細さん」と呼ばれる人を扱った関連本が売れている。繊細さから生きづらさを感じていた原因が、「HSP」という気質の可能性があると判明したのだ。付き合っていくのが大変なこの気質だが、なんと食生活から改善できるかもしれないという。
敏感すぎる心がスーッとラクになる本』などの著書がある、十勝むつみのクリニック院長の長沼睦雄氏に詳しい話を聞いた。

HSP

※画像はイメージです。以下同じ

※HSP(Highly Sensitive Person)…「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略。感覚から得た情報を処理する神経が敏感で、刺激や他人の感情に過敏に反応する特性を持つ人を指す言葉として話題に。’96年、アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン氏が提唱したことで認知された。

繊細さは“食生活”からも改善できる!?

 生まれ持った気質とされているHSP。だが、十勝むつみのクリニック院長の長沼睦雄氏は「最新の研究では、神経が鋭敏になる原因に脳の慢性炎症があることが考えられる」と語る。

「神経が鋭敏な人は、外界からの危険を察知し、体を守るべく働く『大脳辺縁系』という神経システムが働きやすくなっている状態と言えます。こうした状態になりやすいかどうかは遺伝的な部分も大きいのですが、脳の慢性炎症によっても、大脳辺縁系の過剰活動が起こり神経が過敏になってしまいます。そして、脳の慢性炎症は日頃の心身のストレス、生活習慣によって引き起こされるケースが多いのです」

 長沼氏が挙げたのが下の食材一覧。脳の炎症を鎮める「抗炎症作用のある食べ物」と「炎症を引き起こしやすい食べ物」をリストアップしている。繊細さに悩む人は、食生活の改善からアプローチしてみるのも手だ。

脳の炎症を鎮めるには夏野菜が効果的

◆ 脳の抗炎症作用のある食べ物

【スパイス・ハーブ、香味野菜】
ニンニク、ワサビ、生姜、コショウなど

【夏野菜】
トマト、キュウリ、ゴーヤ、オクラなど

【消化補助食材】
山芋、キャベツ、大根など

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◆ 脳の炎症を引き起こしやすい食べ物

【おもに糖質でできているもの】
チョコレート、ケーキ、練り物、ラーメン、ピザ、パスタ、栄養補助クッキーなど

【オメガ6系脂肪酸、トランス脂肪酸などの油を含むもの】
マーガリン、スナック菓子、フライドポテト、唐揚げなど

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