11月11日を「磁気の日」に…「エレキバン」ピップの創業の原点 | bizSPA!フレッシュ

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11月11日を「磁気の日」に…「エレキバン」ピップの創業の原点

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「ピップエレキバン」「ピップマグネループ」「スリムウォーク」などのヒット商品で知られるピップ株式会社。インパクトの強いCMを打ち出す健康器具メーカーの印象が強いが、2020年で創業112年の老舗で、実は売り上げの9割以上を医療・衛生用品の卸売り事業が占めている業界屈指の企業だ。

松浦由治社長

松浦由治社長

 グループ全体の売上高は2000億円超の大企業だが、非上場のオーナー企業のため実態はあまり世間に知られていない。一体どんな会社なのか、オーナー家出身の松浦由治社長を直撃した。

10年前にピップ株式会社として合併

 ピップは、松浦社長の祖父・松浦良三の兄・藤本眞次が明治41年(1908年)に、大阪で医療用品を卸販売する藤本眞次商店を創業したのが始まりだという。

「眞次が事業を始め、後から弟の良三も加わって、2人を中心に事業を拡大しました。大正時代になって東京に進出した際に、大阪は眞次、東京は良三が切り盛りするようになりました。戦後に会社を分割され、長らく西日本は藤本家のピップフジモト、東日本は松浦家のピップトウキョウが事業会社でしたが、10年前に持株会社フジモトHDの下でピップ株式会社として合併しました

 創業者の藤本眞次、弟の松浦良三が兄弟なのに名字が違うのは、曽祖父が松浦家から藤本家に養子に入ったのですが、その後、松浦家の跡取りがいなくなってしまい、祖父の良三が本家に戻ったからなんです。家系図は実家のどこかにあるのですが、私が松浦家の42代目当主なんです。

 フジモトHD社長で、ピップ会長の藤本久士は僕のはとこに当たりますが、名字が違うだけで同じ一族なんです。オーナー企業はワンマン経営のイメージがあるかもしれませんが、当社では藤本と役割分担をしながら協同で事業を進めています」

実は卸事業がメインの会社だった

ピップ

社長室には松浦良三氏の像が

 樹木希林さんのピップエレキバンのCMのイメージが強いので、ユニークな商品を作るメーカーだと思っている人も少なくないはず。

「消費者の方々にはCMの印象がどうしても強いですからね。でもメーカー事業は売り上げの5%もないんです。主体はドラッグストアさんなどに医療・衛生用品などを販売する卸事業です。

 入社面接にきた学生さんにも『メーカーじゃないんですか?』って言われることがあります(笑)。会社自体はCMのイメージとは違って、生活必需品を扱う卸という社会の黒子役を担っており、真面目な社員が多い会社なんですよ」

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