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月10万円でホテル暮らし。地方でのテレワーク生活は優雅だった

暮らし

 部分的なものを含めると現在も継続して導入している企業も多いリモートワーク。そうしたなか、最近やたらと耳にするのが「ワーケーション」という言葉。

ワーケーション

画像はイメージです(以下同じ)

 これはリゾートや観光地で仕事をしながら同時に休暇を楽しむという意味の2000年代に米国で生まれた造語です。日本でもここに来てワーケーション向け宿泊プランを用意するホテルが増えています。

夏場は暑さを逃れて北海道・釧路へ

 さらにワーケーションで滞在する人向けに高速インターネット回線などを用意したコワーキングスペースを提供する自治体も多く、ノートパソコンとスマホさえあれば場所を選ばず仕事ができるのは非常に助かります。

「ウチの会社はずっとテレワークが続いているのですが、緊急事態宣言が解除されて自宅待機という縛りがなくなったんです。一応、オンラインでも連絡が取れる環境との条件は付きますが、それさえクリアできれば帰省先の実家でも温泉宿でもOK。それで僕も夏場にワーケーションで東京を離れることにしたんです」

 そう話すのは、WEBサービス会社で働く大場誠二さん(仮名・30歳)。7月下旬から約1か月間、北海道に滞在していたそうです。

「実は、暑いのが苦手で涼しい街で過ごしたくて釧路を中心にずっと道東で過ごしていました。東京は連日30度以上が続いているのにこっちはせいぜい気温が上がっても25度。日によっては夏場なのに最高気温が20度を切る日もあって肌寒いほど。おかげで外に出ても汗をダラダラと流すこともなく、快適な夏を送ることができました」

実家で作業するより集中できた

goto

 宿は普通のビジネスホテルを利用したそうですが普段から宿泊料金は比較的安く、それに加えてGOTOトラベルキャンペーン適用で1泊朝食付でもなんと2000~3000円台。おかげで1か月トータルでもホテル代は10万円ちょっとで済んだといいます。

「会社は都内ですが、自宅は埼玉だったので夏場でもキャンペーンが利用できたんです。ずっと都内に引っ越そうかなと思っていたんですが実行に移さなくてよかったです(笑)」

 ちなみにワーケーションといっても大場さんの場合は、バカンスを楽しめるような状況ではなかったそうで平日は朝から夕方までホテルの部屋でお仕事。ただし、自宅で作業するよりも集中して取り組むことができたといいます。

「自宅は実家なんですが日中は母親が掃除しているし、目の前が交通量の多い道路で車の騒音も結構うるさくて気が散るんです。その点、こっちは街中のホテルなので日中でもとても静か。仕事する環境としてもすごくよかったです」

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