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「3密」を英語で説明できる?実は3つとも頭文字は同じ

コラム

 依然として新型コロナウイルスの影響が大きいなかで、「3密」を避ける重要性が継続しています。「3密」を英語で表現すると、一般的に3 Csと約されることが多いです。「3つの密を避ける」といえば、Avoid the three Csと訳します。日本政府の英訳文書にあるだけではなく、WHOも3 Csという表現をしています。

ウイルス

※イメージです(以下同じ)

【第89回】3密を意味する英語表現

 3つのCの1つ目は、Crowded placesです。混み合った場所のこと。Crowded trainといえば、混み合った電車のことです。Crowdは人混みという意味があります。

 2つ目のCは、Close-contact settingsです。近距離になる状況を指しています。混雑していない居酒屋でも、小さなスペースにお客さんが集まることは多くありますね。

 3つ目のCはConfined spaces。WHOはConfined and enclosed spacesと書いています。Confinedは「狭い」という意味。Enclosedも「閉ざされた」という意味です。文書によってはPoor ventilation(換気が悪い)という補足が書かれていることも。

 このように、「3密」と言われたら3 Csと訳すだけで通じるようになってきました。しかし、じつは3 Cs以外に、3 Vsというものもあるのを、ご存知でしょうか? 基本的な考え方は同じで、3つのVで始まる単語をキーワードに「3密」を捉えています。

3つのVで始まる「3密」とは?

通勤

 1つ目のVはVentilation。すでに述べたとおり、「換気」の意味です。換気の悪い場所では、感染の可能性が高まります。

 2つ目のVはVenue。日本語でもベニューとカタカナで言われることもありますが、「場所」の意味。屋内か屋外か、狭いのか狭くないのか、場所によって感染のリスクは変わります。

 3つ目のVはVocalization。「発声」「声を出すこと」という意味です。会話をすることで飛沫が空気中に出て、それによって感染につながる、というもの。3 Vsは3 Csと比較してWHOや政府の文書に書かれているものではないので、認知度は低め。しかしアメリカのネブラスカ州にある機関や、The Atlanticという雑誌で使われていることもあり、一部の人々の間ではよく使われているようです。

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