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スマホも没収「デジタルデトックス合宿」に27歳女性記者が挑戦した結果

暮らし

 新しい生活様式にも慣れ始めた昨今、どうも以前のように調子が出ない人も多いのでは? 物忘れ、遅刻、怒りっぽい、無気力……その他不調、実は生活パターンの急変による脳の疲労が原因かも。ウィズコロナ時代を生き抜く“脳にやさしい習慣”を今こそ始めよう!

[脳疲労]を防げ!

友人と連れ立って宿坊へ赴き、1泊2日のデジタルデトックスを体験してみた

宿坊で1泊2日のデジタルデトックスに

 脳疲労には「デジタルデトックスが有効」と語るのは、デジタルデトックス協会代表の石田国大(くにお)氏だ。

「休日、電子機器に囲まれた部屋にこもってのデジタルデトックスは地獄。小旅行と組み合わせるのがオススメです」ということで、公私共にデジタル漬けな小誌記者(女・27歳)も、友人と連れ立って宿坊へ赴き、1泊2日のデジタルデトックスを体験してみた

 友人と一緒に過ごせば、スマホを必要とする機会も少なかろうと思っていたが甘かった。湯を沸かしている間や、友人が手洗いに立ったとき、ふと手持ち無沙汰な瞬間は必ずスマホを探していた。また不運にも、宿坊を管理する僧侶が生ぐさで、「最後にセックスしたのはいつだ?」「この中なら俺の好みはお前だ」などセクハラ発言のオンパレード。

 いつもならば録音のひとつでもするところだが、それもできない。スマホが自衛に大きく役立っていたのは盲点だった。

スマホを持たずに散歩に出るだけでもOK

[脳疲労]を防げ!

写真は「写ルンです」で撮影。写真を撮ろうとスマホをたぐる瞬間が多かった。デジタルデトックス中は、自然に触れられるとなおよい

 普段であれば、近況を報告しあう酒の時間も、「この前ツイッターで話題になったアレ」「インスタで見たなんとか」といった具合で言葉がまったく出てこず、会話がうまく弾まない。検索エンジンの優秀さを痛感させられ、自身の脳の衰えに危機を感じた。

 朝は目覚ましが鳴る前に起床。驚くほど頭はクリアだが、夢の中でスマホをいじり倒したため、「夢にまで見る」依存度の高さを感じる。24時間たち、ようやくスマホなし生活に慣れてきた頃、デジタルデトックスは終了。1日が驚くほど長かった。

「ランチの1時間スマホを見ないだけでもOK。スマホを持たずに散歩に出て、体内時計で1時間たったと思ったら帰る、というだけでも意外な発見がありますよ。公園でもいいので草花など自然に触れるとパフォーマンスがより上がります」と石田氏。

 短時間でも習慣化することが重要だ。多忙な生活の中にこそ、ぜひ取り入れてみてほしい。

【石田国大】
デジタルデトックス協会代表。「リコネクト・ヒューマン・ウィズ・ネイチャー」が理念。オンラインイベント『スクリーンフリーサタデー』を隔週で主催中

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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