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2年半で印税200万円…契約社員をやめたラノベ作家の後悔

キャリア

作品はまったく売れず、現在は廃業状態

手取り10万台

 約2年半の間に複数のペンネームを使って7冊のラノベを発表しましたが、いずれも鳴かず飛ばずで散々な結果に。出版社との間に「○年間で×冊」というちゃんとした出版契約があったわけではなく、最後の作品を出してからは連絡がまったくないそうです

「ラノベは大ヒットすればシリーズ1000万部超えとかもあって、漫画化やアニメ化で一攫千金なんて話も聞いていて、最初はすごく期待していたんです。ただ、反響も全然なく、途中からは『次の作品が最後かも……』っていうプレッシャーがありました。結局、その通りになってしまったんですけどね」

 これまで得た印税は200万円程度。作家としての収入だけでは食べていけないため、執筆時間を確保しやすい短期や日雇いのアルバイトをこなしながら作家活動をしていたといいます。

「仕事がなくなってからちゃんとした仕事に就こうとしましたが、非正規雇用で働いていた期間が長いせいか、書類選考で落とされることも多かったです。ようやく見つけた健康食品会社の営業の仕事もノルマが厳しくて、試用期間の3か月で自分から退職を申し出ました」

落ちぶれたと思われたくない

 その後も正社員の仕事が決まらず、現在はゲームセンターのアルバイト店員として週5日勤務。月に14万~16万円の収入を得ているそうです。

「時給はそんなに悪くないですが、毎日8時間も働いているわけじゃないので、月収としてはイマイチですね。ただ、30歳手前になってゲーセンの店員っていうのもさすがに恥ずかしい。しかも、ラノベでも一応、作家として活動していたわけですし。デビューしたことは本当に親しい友達にしか言ってなかったけど、きっと落ちぶれたように見えると思うんです。

『今はアミューズメント系の会社に勤めてる』って少し話を盛ってますけど、ひょっとしたらバレているかもしれません。別に見栄を張りたいわけじゃないんですけど、元作家がゲーセン勤務っていうのはどうしても言えなくて……」

 たとえ売れなくてもデビューして作品を残せたことには満足しているそうですが、「兼業作家としてやっていくべきでした」と作家業に色気を出しすぎたことには後悔している様子。デビューしたくてもできない人が大勢いる以上、山本さんは恵まれていたのかもしれません。しかし、その代償はあまりに大きかったようです。

<取材・文/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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