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コロナ疑惑の記者がPCR検査を初受診「拷問を受けているよう」

暮らし

拷問を受けているような気分に

入院

肺にかなりの水が溜まっていたそうだ

 やがて到着したのはコロナ患者の受け入れを行っている地域の総合病院。救急車と同じ急患用の搬送口に案内され、入口近くの小さな診察室に隔離。

 そこで最初にPCRを検査を行い、箸ほどの長さの棒を鼻の奥までグリグリと突っ込まれます。噂には聞いていましたがキツかったです。ただし、それと比較にならないほどツラかったのが仰向けの状態で行った心電図検査やCTスキャン。普通の状態であれば問題なかったと思いますが、体調不良が続いているうちに仰向けで寝ると呼吸ができなくなっていたため、正直拷問を受けているような気分でした。

 ほかにも複数の検査などを行い、医師から伝えられたのは「うっ血性心不全」。コロナとまったく別の病名だったのです。そのまま即入院することになりましたが、この時点ではPCR検査の結果はまだ出ていません。先生は「可能性はたぶん低い」と言ってくれましたが、コロナにも感染している疑いがあったため、病棟の個室にそのまま隔離。

不安でなかなか寝付けなかった

 陰性が確定するまで病室から出ることは認められず、出入りする看護師さんもビニールの簡易防護服を看護服の上から着用しなければならず、かなり大変そうでした。

 私は右腕に点滴、左腕にも注射針が常に刺さったままでそこから1日2回の利尿剤を注入。肺にかなりの水が溜まっていたらしく、お腹が張っていたことや仰向けだと呼吸ができなかったのはそのせいでした。

 原因がわかって一安心ですが、心不全のうえにコロナ発覚なら正直命にかかわるレベルです。翌朝、看護師さんには「昨日はよく眠れました」と言いましたが、本当は不安でなかなか寝付くことができませんでした。

 朝食を終えてしばらく経つと、それまで固く閉ざされていた病室のドアが急に開けっ放しになり、看護師さんも簡易防護服なしで出入り。「よかったですね。陰性です」と言われ、ようやくホッとしたのを思い出します。

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