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三浦春馬さん遺作『カネ恋』が描く、20代のお金と恋愛。生活は質素だが“推し”には散財

「お金の悩みの一番の切なさってなんだと思いますか? 人に相談できないことです」

 質素な暮らしを追求し、清く正しい生活を送る“清貧女子”・九鬼玲子(松岡茉優)。そんな彼女が出会ってしまったのは、金銭感覚が崩壊していて欲しいものにはすぐ手を伸ばしてしまう“浪費男子”・猿渡慶太(三浦春馬)だった――。

カネ恋

TBSテレビ「火曜ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』」 ※公式サイトより

 そんな正反対の価値観を持つ2人によるラブコメドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBSテレビ/毎週火曜22時~)が9月15日から放送を開始し、愛すべきキャラクターたちに注目が集まっている。7月18日に逝去された三浦春馬さんの最後のドラマ出演にもなった本作。当初の予定からは変更して全4話構成で放送され、20代特有の金銭感覚や恋愛へのスタンスが描かれていくようだ。

 その第1話のテーマとなったのは、「若者の貧困」「節約と浪費」「推しへの散財」などなど。印象的なセリフとともに物語を振り返っていこう。

松岡茉優、『劇場』の清廉さ再び

 松岡茉優が演じる『カネ恋』の主人公・玲子は、『方丈記』を大事に抱きしめながら、そこに綴られた「モノや財に捉われない生き方」を志向する清貧女子という役柄。一目惚れした「1680円の豆皿」を買うのに1年も自分自身や部屋を清めたり、働くおもちゃメーカーの経理部では経費精算書の不備にいち早く気づいたりと、とにかく“お金づかい”には細心の注意を払っている女性だ。

 すんと心を落ち着けたような洗練された佇まいが印象的で、そこには松岡茉優が演じてきたこれまでの役柄も垣間見えるよう。『ちはやふる -下の句-』の若宮詩暢、『蜜蜂と遠雷』の栄伝亜夜、『劇場』の沙希。

 どの役柄も純白で清廉な印象を持たせながら不思議と威厳のある雰囲気をまとっていて、それは本作の玲子も例外ではない。この純粋さに第1話のラストでは『勝手にふるえてろ』の江藤良香のような一途な片想い要素も絡んできて、まさに松岡茉優の真骨頂的な演技を見ることができる

 そんな玲子はある日、勤める会社の御曹司(社長の息子)である慶太(三浦)に出会う。あの「1680円の豆皿」を買う直前でかっさらわれてしまう最悪の出会いから、金遣いがとことん荒い慶太の“ほころび”がどんどん気になっていく玲子。しかしあろうことか彼の指導係に任命されてしまい、嫌でも関わらざるを得なくなってしまう。

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