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エアコンの設定温度は何度がベスト?快適な空間を作るコツを、メーカーに聞く

 長引く新型コロナウイルス感染症の蔓延にともなって、富士通や日立製作所のように「長期テレワーク」や「テレワークの標準化」に踏み切る企業が増えつつある。

エアコン

※イメージです(以下同じ)

 在宅ワークが広まるなか、気をつけたいのが理想的な部屋の温度と湿度管理だ。適切な数値を保てなければ、すぐに作業効率の低下や疲労蓄積につながってしまう。

 全3回のインタビュー、1回目は「お得な使い方」を聞いたが、2回目は今夏を乗り切るために知っておくべき空間の管理方法を空調メーカーのダイキン工業広報の重政周之さんに聞いた。

室温が高いと疲労感が高まる

 普段、自宅のエアコンは何度に設定して、湿度は何%を維持しているだろうか。ダイキン工業は、理化学研究所と共同で夏季のオフィスや自宅環境における快適性を検証している。

「検証の結論、室温の上昇によって心拍数が増えるほか、自律神経活動にも生理的な負荷が増えて疲労が増加することが分っています。さらに同じ温度であっても湿度をコントロールすることで、快適性を向上させ、疲労も軽減できることも明らかになりました」

 環境に配慮してエアコンの設定温度を28度に設定している人の場合、湿度を55%以下に保てば快適性が向上。さらに40%よりも低くすることで疲労感も大きく軽減できるという。

「しばしば誤解されますが、いわゆる『体感温度』と『エアコンの設定温度』は異なります。人間が暑さを感じる要素は、温度計に表示されている温度だけではありません 。例えば『湿度が20%違えば、体感温度は約4度も変わる』と言われています。 テレワーク時の仕事部屋を不快感・疲労感を抱きにくい空間にするためには、まずは温度と湿度のバランスに気を配ることをおすすめします」

エアコンの機能と特性をチェック

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ダイキン工業株式会社の広報・重政周之さん

 重政さんによると、自宅の部屋を快適な空気環境にするためには、空調の四要素と呼ばれる「温度・湿度・気流・清浄度」のコントロールが重要という。これらのうち体感温度に関わるのは温度・湿度・気流だ。

 そのためにはまず、設置しているエアコンの機能と特性をチェックするところからスタートするといい。

「エアコンは、センサーで人を検知したところに風を吹いたり、人に風を当てずに室内全体を均一な環境にしたり、除湿能力に優れたり、機種によって様々な機能が搭載されています。こういった機能を活用して、ご自身にとって快適な空間を作っていただければと思います。また、エアコンから離れたところに冷風を届けたいときなどは、扇風機やサーキュレーターを併用することもお勧めです」

 この時、エアコンや扇風機との距離感も意識しよう。エアコンの風が直接当たる場所などで作業していると、弱風でも体が冷えてしまう可能性がある。扇風機は直接体に当てるのではなく、一度壁にあてて跳ね返ってきた「間接気流」を使えばより柔らかい風を感じられる。

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