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「他に手段がなかった」22歳女子大生がSNSで見つけた新しい働き方

学び

YouTuberの動画編集で収入が2倍に

「報酬は1本あたり数千円~数万円。それに加えて、再生回数に応じてインセンティブがもらえる仕組みです。自分が編集した動画が伸びたときはすごく嬉しいですし、やりがいを感じています。時期によって本数の増減はありますが、今は動画編集だけで、クラウドソーシングだけで仕事をしていた頃の2倍の収入を得られることもあります」

 コロナ禍で先の見えない状況ではあるものの、大学3年生にして安定した収入を得られるようになった夢水さん。今は一般企業への就職を前提に就活も進めているそうです。

「私の場合は“他に手段がなかった”というだけでフリーランスとして活動を始めましたが、その中で個人で出来る仕事の限界も見えてきました。もちろんこの経験も活かせるに越したことはないですが、規模の大きなプロジェクトに携われる業界に行きたいと思っています」

「立ち位置を把握して動けば仕事はある」

編集

 最後に、SNSを活用して個人でもお金を稼ぐコツを聞きました。

「私個人のスキルはまだまだですが、できないからこそわかることがありました。それは、できないなりに自分の立ち位置を把握したうえで動けば仕事はある、ということです。私の場合はいわゆるインフルエンサー型ではなく、ニッチ特化型だと思っています。

 年齢や自分のキャラクターを活かした肩書きやスキル、興味がある分野などの要因がマッチする仕事が見つけられたからこそ、お仕事をいただけているのだと思います」

 大学での授業が徐々に再開していくことを見越し、近いうちに再度上京する予定だという夢水さん。取材では自身のスキルについては謙虚な姿勢を貫いていましたが、過酷な状況下で必死に磨いたからこそ、その経験も今後活かされるのでしょう。

<取材・文/岡本雄太郎>

編集者・ライター。20代にして既に4度の転職を経験した苦労人。現在は出版社で電子書籍の編集をする傍ら、自らもライターとしてエンタメから法律までオールマイティに執筆。趣味はアニメと漫画とスポーツ観戦。Twitter:@oka_motti

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