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メガ系デベロッパーは「半沢直樹」

 メガバンク系デベロッパーではどのような仕事をするのでしょうか?

「メガバンク系デベロッパーの主な仕事は、銀行の店舗が入居する不動産を所有・管理することです。ほかには保養所の売却や、社員寮を分譲マンションに建て替えて販売したり、融資先の所有不動産を売却することもあります。それ以外にも普通の不動産会社と同じように不動産の開発や、賃貸、仲介などもしていて、むしろそちらがメインの収益源だったりしますね」

 業務内容は普通の不動産会社と変わらないとする一方、社内の人間関係は少々特殊なようです。「すべてのメガバンク系デベロッパーに当てはまるとはいえませんが」と前置きした上で、PM君はドラマ『半沢直樹』(TBS系)を引き合いにこう語ります。

「『半沢直樹』は大手都市銀行(メガバンク)が舞台のドラマですが、銀行でやらかした社員は『片道切符の島流し』としてグループ会社や取引先に出向させられます。セカンドシーズンでは主人公の半沢直樹も、子会社の東京セントラル証券に出向中です。同様にメガバンク系デベロッパーも、銀行で出世の道が閉ざされた社員の受け皿となっているのが実情です」

出向組VSプロパーの構図も存在

ビジネスイメージ―人事

「親会社である銀行からの出向なので、ポストは社長や役員クラス、最低でも部長か課長クラスを用意します。つまりメガバンク系デベロッパーの幹部はほぼ銀行出身者で固められているのです。

 一方で、銀行出身者ではなく、新卒採用で入社した『プロパー社員』もいます。企業にもよりますがプロパーと出向組では待遇に差があるほか、プロパーが幹部に上り詰める可能性は低いと言わざるを得ません」

 ドラマほど露骨ではありませんが、出向組VSプロパーの構図も存在するようです。

「新入社員のころから業界に身を置き、知識と経験を積み重ねてきたにもかかわらず、ある日、銀行からやってきた上司に従わざるを得ないという構造は、ある意味メガバンク子会社の宿命ですが、当然面白く感じない人もいるでしょうね」

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