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『今夜くらべてみました』発表の“彼氏にしたい職業1位”とは?業界人はピンとこない…

ビジネス

 日本テレビ系列で放送中の人気番組『今夜くらべてみました』。7月15日放送回では「彼氏にしたい職業ランキング2020」と題して、女性138人へのアンケートを基に番組が独自に作成したランキングを発表。

今夜くらべてみました

※『今夜くらべてみました』公式サイトより

 法曹関係やIT社長といった人気職を抑えて1位に輝いたのが「メガ系企業デベロッパー」でした。あまり耳馴染みのない職業ですが、彼らは一体どのような仕事をしているのか?

 人気の秘密に迫るべく不動産業界事情に詳しい「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)にコメントを求めました。

業界人にも認知されてない?

「メガ系企業デベロッパー? 不動産業界長いですが、正直聞いたことない言葉ですね」困惑した様子を隠せないのは、大手不動産企業で働くPM君@wXvG8M)です。当惑しながらもこう続けます。

「意味的には不動産開発をするデベということなのでしょうけど、三菱地所や住友不動産であれば『財閥系デベロッパー』という括りの業界でも意味が通じます。しかし、(番組では43歳で平均年収1000万円と紹介しているが)財閥系なら30代でこのくらいもらってるはず。

 あえて解釈するなら、銀行系列の不動産会社を含めて、メガ(バンク)系列のデベロッパーといったニュアンスなのかもしれません」

メガバンク系デベロッパーとは

銀行

※イメージです(以下同じ)

 メガバンクが系列の不動産会社を持つ理由を、PM君は次のように解説します。

「銀行は様々な規制によって自社では不動産業ができません。そこでグループに親密な不動産会社を抱えているのです。例えばみずほFGは系列にヒューリックという不動産会社があって、藤井聡太棋聖のニュースで社名を耳にした人も多いと思います。このほか東京建物、安田不動産、日鉄興和不動産、ユニゾ不動産、中央日本土地建物グループなどいずれもみずほグループの流れを汲む不動産会社です」

 かなり数が多い印象ですが、その背景には銀行の成り立ちが関係するといいます。

「みずほグループの前身である、旧富士銀行、旧日本興業銀行、旧第一勧業銀行にそれぞれの系列不動産会社があり、それがほぼそのまま残っているからですね。ひとつにまとめて『みずほ不動産』とでもしたらメリットも出るとは思いますが、そうならないのは大人の事情があってのことでしょう

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