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木村花さん逝去で考える、ネットの誹謗中傷を訴えるには?

ビジネス

 恋愛リアリティ番組「テラスハウス」(フジテレビ、Netflix)出演者の木村花さん(享年22)が5月23日亡くなりました。背景や原因はまだ明らかになっていませんが、この痛ましい事件をきっかけにネット上の侮辱や誹謗中傷に関する議論が盛んです。

テラスハウス

※テラスハウス公式サイトより

 読者の中には、ネットでプライバシー侵害やいわれのない暴言を投げかけられた人もいるかもしれません。ネットで誹謗中傷をされたときに何ができるのか? ネット中傷や損害賠償請求に詳しい法律事務所アルシエンの清水陽平弁護士に話を聞きました。

誹謗中傷を受けたら「証拠が第一」

 清水弁護士は、誹謗中傷を受けたときにできることについて、こう語ります。

「証拠を取るのが第一です。それも投稿者が『どこに(URL)』『どのような』投稿をしたのかがわかる形で保存する必要があります。たとえばスマホで撮影したり、画面キャプチャを取っておいたりするとよいでしょう。

 ただ注意していただきたいのが、ツイッターは個別のURLが不明でも特定の余地がありますが、フェイスブック、インスタグラムは特定できない点です。その保存法だと問題の投稿のURLが確認できないのです。

 そのため投稿はURLを確認できる状態にしたうえで、パソコンのブラウザで表示してPDF形式で保存しておくことをおすすめします

「発信者情報開示請求」とは何か?

 今回の事件報道をきっかけに「発信者情報開示請求」という言葉を耳にした人も多いかもしれません。これは誹謗中傷を行った発信者のIPアドレス(ネット上の住所)や、個人情報(住所・氏名、メールアドレスなど)を、匿名掲示板やSNSなどのサービス管理者や、プロバイダ業者(携帯電話会社など)に求める制度のこと。こうした請求を行う際に、先述の画面キャプチャなどの証拠が必要になってきます。

 では、実際に情報開示請求をすることになったら、誰に連絡するのがよいでしょうか。まず考えられるのが警察への通報です。ただ、そこには捜査権上の問題があるといいます。

日本の警察の捜査権はあくまで国内に限定されるので、ツイッターやフェイスブック、グーグルなど海外プラットフォーマーへの捜査ができないのです。もちろん各社日本法人は存在しますが、プロモーションや営業活動の拠点のため、情報開示請求対象となるのは海外になります」

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