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コロナ下で怒号が飛びかう…郵便局の新人が見た、イラつく客たち

学び

 新型コロナウイルスの感染拡大と、政府の緊急事態宣言によって、外出自粛が呼び掛けられるなかでも、混雑が緩和されない施設やお店もあるようです。

日本郵便

※イメージです(以下同じ) © Tktktk

 今回、話を聞いた都内の郵便局で働くAさんは新卒で日本郵便株式会社に入社。しかし、新型コロナウイルスの影響で研修期間が短縮され、満足に研修を受けられないまま現場に出されてしまったといいます。

 4月に緊急事態宣言が出てからも、Aさんによると「体感では郵便局のお客さんは減っていない」そう。不要不急の外出は控えている人が多いとはいえ、需要は減らないようです。そんななか、Aさんに災難が降りかかります。

国際郵便の受取停止にキレる客

 ある日、普段通りに出勤していたAさん。郵便局は混雑していて、10人ほど待っている人がいました。順番がなかなか回って来ずイライラしているお客さんもいるなかで、Aさんが接客したのは海外に留学している息子に荷物を送りたいという母親でした。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で、日本郵便は一部の国・地域宛ての国際郵便を一時引受停止しており、その母親が送りたい荷物の郵送先も、その対象地域でした。そのためAさんが郵送できない旨を丁寧に伝えると、母親は急にキレだしたと言います。

「長い待ち時間、人の多い郵便局にイライラする気持ちも分かります。でも、荷物が郵送できないのは私たちのせいではありません。理不尽な理由でキレるのはやめてほしいですね……」

 そして理不尽な怒りをぶつけてきたのは、この母親だけではないそう。

レターパックの規定に激怒する客

郵便局

「レターパックライトで荷物を郵送しようとしていたお客さんがいたんですが、厚さが規定を超えていたので、普通のレターパックに変更しないと送れないということを伝えました。

 その場合、レターパックライトのお金は返金されないので、余計にお金がかかってしまうんです。そのことに対して、お客さんはすごい剣幕で怒ってきました。

『1センチくらいいいじゃないか』と言われたんですが、規定は規定。私が通しても送れないだけなので、なんとか説得しました。最後には納得してお金を払ってくれましたが、どうしようもないことで怒られても困ります。送る前にはしっかりと荷物のサイズを測ってほしいですね」

 ウイルスの不安があるなかで働くだけでも心労が溜まるというのに、さらに理不尽なお客さんの対応にも当たらなくてはならず、Aさんはかなりストレスを抱えているようでした。

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