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「Zoom」は危険?より安全に使えるリモートツールは

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PC使用時の注意点。公私混同させない

 リモートワークを行う上での注意点は、自宅のネットワークセキュリティの確保と、参加者のPCと回線スペックの統一だ。

「自分でファイアウォールの設定などができればいいですが、PC操作に自信がない人は最新のOSにアップデートしておけば大丈夫」

 その際は、家族の共用PCは使わないことと、リモートワーク用PCに余計なソフトを入れないことが鉄則。

「出自不明のフリーゲームやフリーソフトなどはウイルスの侵入経路になり、共用PCは子供がいじるなどして機密が漏洩する危険性があります」

参加者の通信スペックの統一を

 また、ミーティングの際に参加者間でPCと回線スペックに格差があると「チャットをしながらファイルを開けない、ドキュメントを共同編集する際にタイムラグが生じる」などの問題が起きる。特に自宅にモバイル回線しかない人も多いため、参加者の通信スペックの統一が重要となる

 そして、リモートワークをうまく進めるコツは何よりも環境づくりである。

「オフィスじゃないと集中できないという人も多いため、管理職の人は、参加者に満遍なく発言機会を与えたり雑談を振るなどのファシリテーションスキルが求められてくるでしょう」

 会議と作業を同時進行できる、通勤時間のストレスがないなどの利点もあるリモートワーク。コロナ終息後も使いこなせるよう習熟しておきたい。

リモートの限界に挑戦!

武者良太氏

【武者良太】
ITライター。音響機器、スマートフォン、ITビジネス、AI、最先端技術などガジェット市場の周辺領域を取材。元Kotaku Japan編集長

<取材・文/大貫未来、松嶋千春、山中千絵、片岡あけの(清談社)、松本雷太、和場まさみ、藤倉善郎 撮影/(株)アセティア、根田拓也、酒井よし彦>

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