「30代ロスジェネ世代」は若者が苦手?クールで個人主義な上司のトリセツ
若者が彼らと付き合わなければならないワケ
ロスジェネ世代でも、出世を諦めあからさまな「費用対効果さん」になるパターンと、優秀性が評価されて管理職に登用されるパターンに分類できます。
前者はただのクールな人で、濃密な人間関係を望んでいないので、バブル世代のように過剰に自己アピールをしてこないでしょうし、大きなお世話もしてこないでしょうから、人畜無害と考えてよいでしょう。
しかし現在、後者の優秀なロスジェネは、組織の責任者となっています。出世が難しいロスジェネ世代と言ってきましたが、若返りを図ろうとする会社は、「バブル世代外し」という必殺技(役職定年制度)を使って、ロスジェネ管理職を誕生させています。
クールと言っても上司です。本サイトの読者である20代ビジネスマンは、彼らに好かれなければ、出世も厳しいし、キャリア相談にも真剣になってもらえません。人事評価が低ければ給与・賞与も報われません。そう考えると、上手く付き合うに越したことはありません。上司と良い関係性を築く原則を押さえておきましょう。
原則1:ロスジェネ上司の利益を考える
ロスジェネ世代は費用対効果に敏感だと言いましたが、それは上司になっても変わりません。
冒頭の会話に戻ると、ロスジェネ世代の上司(浅野課長)は統括している組織の業績目標の達成を目指しているので、それを割り振られた配下の部下一人ひとりの目標達成を望んでいます。ですが、関心どころは組織全体の成績です。それが自分個人の成績でもあるからです。
なので、あなた自身に課された目標だけでなく、組織全体の利益(業績)になるような行動は、例えあなたの単年度の成績(人事評価)に現れなくても、加点・蓄積されていきます。
人事評価とは別枠でマイレージのように加算されていくイメージです。一定のポイントがたまると、昇格という豪華商品に交換できるようになるのです(人事評価で標準以上の成績を取るのが前提ですが)。注意したいのは、マイレージは4年前のポイントが失効するのと同じように、4年以上前の貢献は忘れ去られる可能性が高くなります。