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中堅社員になったら働き方だけでなく、働きがいも考えよう

学び

 あなたが会社で「中堅社員」と言われるようになったのはいつからでしょうか。会社や業界によっては異なると思いますが、一般的には社会人になって3~5年目から30代前半辺りではないかと思います。

キャリア

※イメージです(以下同じ)

 仕事の習熟だけでなく会社内での立ち回り方も身につき、後輩指導などの人材マネジメントの領域に手を広げている方もいるでしょう。一方で社外に目を向けてみると、労働市場において実務者、即戦力として期待されており、転職サイトに登録すると、人材紹介エージェントのアプローチも盛んな頃です

キャリアといっても2つの側面がある

「キャリア」という言葉は今や一般的になりました。小学校や幼稚園の授業でも「キャリア」という言葉が使われるほどで、職業体験型テーマパークのキッザニアは、東京・豊洲で開業10年以上経ちますが、のべ入場人員は1500万人を超えています(※2017年、キッザニア甲子園と合算)。

 しかし、転職適齢期の中堅社員であれば、キャリアにも「外的キャリア」「内的キャリア」という2つの捉え方があることを理解しておきましょう。

 外的キャリアというのは「役職」「肩書き」「等級」「資格」「職務経歴」「役割」「仕事内容」といった、仕事の種類のように名刺や職務経歴書に表現できる外面のキャリアです。

 会社内でいえば、何の職種に就くのか、どんな仕事にアサインされるか、どの顧客を担当するか、人事評価結果によって昇進や昇格などにどう影響するかということでもありますが、あまりこの外的キャリアにこだわり過ぎると、激しい競争にさらされたり、働き過ぎてメンタルをやられたりすることもありそうです

何に働きがいを感じるか=「内的キャリア」

パソコン 仕事

 それに対して、内的キャリアとは、個々人の内面の部分、仕事や人生の質をどのような価値観で捉えているかというものです。「働きがい」「生きがい」と言ってもいいでしょう。

 しかし、内的キャリアはどんな職務についているかで推し量れるものではありません。個人の心の内側の問題ですから、本人にしかわからないものです。というより本人すら気づいてないこともあります。

 内的キャリアを探る手立てとして、「キャリア・アンカー」があります。エドガー・H・シャイン教授(組織心理学者)が提唱しているキャリア形成の概念で、キャリアにおけるアンカー(錨=不動点)を指します。

 個人が自らのキャリアを形成する際に最も大切で、他に譲ることのできない価値観や欲求のことであり、また、職場や仕事内容などが変化しても自己の内面で不動なものを言います。

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