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中堅社員になったら働き方だけでなく、働きがいも考えよう

学び

挑戦型、ワークライフバランス…2つのカテゴリー

辞表

⑦ 純粋な挑戦タイプ
 他の人ができないようなことにチャレンジしたいタイプです。手強い競争相手に勝ったり、新しい方法、新しい商品開発に取り組んだりするなど、難しい課題に挑むことを志向します。ただ、いったんその課題を達成してしまうと、その後のメンテナンスなどに関心を持たない傾向があるとも言われます。このタイプが部下・後輩であれば頼もしいですが、逆に上司だと部下は大変です。

⑧ ワーク・ライフバランスタイプ
 仕事とプライベートの両立に重きを置くタイプで、個人の趣味や家族との時間を大切にしたいと思っています。そのためプライベートを犠牲にしてまで仕事に熱中することはありませんが、バランスを保つ傾向があるため、組織の要請に対しての柔軟性は持っています。

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 ちなみに筆者は11年前に会社を辞めて独立しましたが、③の自立・独立タイプでも⑤の起業・創業タイプでもなく、①専門・職能タイプです。自身の専門性を活かすためにはサラリーマンでいるより、起業したほうが良いと思い、会社を旗揚げしました。

 あなたはどのタイプに近いでしょうか。キャリア・アンカーは職業経験を深める過程で形成されるものですが、30代前後に確立されると言われ、一度形成されるとその後の経験や結婚、出産といった環境の変化があっても生涯にわたって根幹は大きく揺らがないとされています。働き方改革、コロナ禍による在宅勤務など労働環境が大きく変わろうとしているからこそ、働き方だけでなく、働きがいについても考える時間を持ってみたいものです。

<TEXT/人事コンサルタント 麻野進>

株式会社パルトネール代表。企業の大きさ、業種を問わず「マネジメント」「出世」「働き方改革」といった様々な問題を解決する組織・人事コンサルタント。人事制度構築の実績は100社を超え、年間1000人超の管理職に組織マネジメントの方法論を指導

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