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イケアが都心に初進出!今、「法人向け業態」に力を入れる訳

ビジネス

 4月から新生活を迎えるにあたって、新居での生活にむけた家具選びをしている人も多いだろう。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、リモートワークやテレワークを導入する企業も増え、自宅でのワークスタイル需要が高まっている。

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イケア photo via pexel

 そんな中、スウェーデン発のイケアは、低価格ながら品質の良さやデザイン性に優れた家具、生活雑貨を扱うブランドとして親しまれている。

 日本法人であるイケア・ジャパン株式会社は、2月20日に法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペース「IKEA for Business」を渋谷にオープン(※新型コロナウイルス感染症対策のため当面の間、土・日・祝臨時休業)。ストアマネジャーの菊池 武嗣氏に、既存店舗との違いと都内に出店した経緯について話を伺った。

渋谷駅徒歩2分にオープンした理由

 これまでイケアと言えば、車でアクセスするのに便利な郊外にある印象だった。IKEA for Businessは、渋谷駅西口から徒歩2分圏内の立地にあり、電車でもアクセスがしやすい。

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IKEA for Businessの店内。写真はカフェをイメージした空間

 IKEA for Businessのメンバー専用の店舗(来店時に登録も可)で、カフェや美容室、オフィスといった場所を想定したショールームのような空間が広がっている。さらに、ビジネス専任アドバイザーが常駐し、個別でインテリアプランニングの相談にも応じてくれるという(予約制・有料)。

 今回、IKEA for Businessを渋谷にオープンさせた理由について「利便性の重視と、渋谷というオフィス街の需要に応えるため」と説明する菊池氏。

「今回、渋谷に法人向けの店舗をオープンさせた理由は2つあります。1つ目は、渋谷という場所柄、スタートアップやIT企業などが集結するオフィス街であり、あまりオフィス家具に予算をかけられないけれども、家具のデザインや機能性にこだわりを持つお客様が潜在的に多いこと。

 今まではわざわざ郊外に足を運んでいただいていましたが、交通の便を考えると都内のほうが圧倒的に利便性は高い。渋谷であれば、近隣の目黒区や港区、新宿区などのオフィス街に居を構える企業でもアクセスしやすい」

IKEA for Businessは全世界で初の業態

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イケア・ジャパンの菊池 武嗣ストアマネジャー

 また、2つ目の理由として「会員向けのアンケートから得た結果も出店のきっかけ」と話す。

「既存の店舗にも、以前から法人・ビジネスオーナー向けのメンバーシップクラブとして『IKEA for Business』は存在していました。会員向けにアンケートを実施した際、家具を『仕事用で購入した』という方が多く、法人向けに特化した店舗を出せば、一定の需要に応えることができると考えました」

 世界初出店となる法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペースだが、都市部に出店することで、より身近に家具選ぶができるのは、いち消費者にとっても非常に便利だろう。

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