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20代の“SNS離れ”が判明「やめても不便とは感じない」と24歳男性

暮らし

使わなくなり放置していたので退会

 意識的にソーシャルメディアの活用を減らしたわけではなく、「気づいたら使わなくなっていた」と田中さん。大学卒業後は市役所職員として働き始めますが、社会人になるとそれまで以上に使うことはなくなったといいます。

「同じ公務員でも職種によってはSNS禁止だったりするじゃないですか。ウチの市役所はNGではないですが好意的には捉えてなくて、SNS上で職員同士が気軽につながれるような空気ではなかったんです。

 実際にこれまでにも投稿内容をめぐって処分されたり、問題になった公務員の話がニュースなどで報道されていましたし、民間企業で働く方以上にリスクがあります。あとは学生時代の親しかった友達の何人かがLINEを退会してしまったのも大きいですね。

 SNSを使わなくても普通にメールやショートメールでもやりとりできますから。私も周りに『今度から連絡はこっちにお願い』ってgmailのアドレスを貼り付けて一斉送信し、そっちでやりとりするようになりました」

 そうしてLINEもInstagramも1年以上まったく使っていない状態が続いたのち、両方とも昨年退会してしまいます。

別に不便だとは感じない

SNS離れ

 ただし、ソーシャルメディアを今後二度と使わないというわけでもないそうです。

「とりあえず、SNSをやめて困ったり、不便に感じるようなことはないですが、必要に迫られたら再び始めるかもしれません。ただ、個人的にはあまり必要性を感じていないですけどね。仕事でも民間と違い、上司や同僚と仕事のやりとりをLINEでするって話も自分の周りじゃ聞かないですから」

 ソーシャルメディアはコミュニケーションツールとして便利なのは事実です。が、彼の言うように使わなくても困りません。そう考えると、社会人になって20代でソーシャルメディア離れが起きているのも必然と言えるかもしれませんね。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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