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西武鉄道、ライオンズ選手とコラボ。“48席限定”の特別列車ツアーに

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至福の空間を味わう観客たち

西武広報

“Kuriyama Seat”のテーブルに置かれた栗山選手のグラブ

 ハイタッチが終わると、栗山選手は用意された2人席へ。今回はテーブル1卓を“Kuriyama Seat”に充てており、サイン会を行なう。栗山選手の目の前で言葉を交わせるのは一生に一度だろうから、超貴重な機会である。

 先述したとおり、観客1人の時間は90秒。まず、係員がチェキにてツーショット撮影したあと、栗山選手のサイン色紙を贈呈する(サインは乗車前に行なった)。次に観客が持参したグッズ(1品限定)に栗山選手が“生サイン”。その後、再び記念撮影が行なわれる。

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サイン会の光景

 持参グッズはレプリカと思われるユニフォーム、「栗メーター」という通算安打数ボードなど様々。栗山選手のサインが入ることで“思い出の逸品”と化す。

「あっ、虹だぁー」
「うわぁー、すごーい」
「虹、虹」

 定刻通り12時10分に発車すると、観客の女性が次々と車窓に広がる虹を見つけ、大喜び。我々の知らないあいだに雨が降っていたらしい。

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観客にとっては、虹も“思い出の1ページ”に加わるだろう

『52席の至福』は西所沢から再び池袋線へ。寄り道せず、まっすぐ池袋へ向かう。至福のひとときを終え、スタッフやメディアによる全体写真の撮影に入ると、某カメラマンが1秒間に何枚も「ダダダダダ」と連写。スタッフのひとりが「機関銃だな」とつぶやき、観客らの笑いを誘う。

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Lポーズで全体写真を締めくくった

池袋で折り返し回送列車に乗車

“取材のメインディッシュ”がすべて終わり、メディア全員はベンチに集結し、談笑などで過ごす。

 清瀬で再び運転停車し、西武鉄道のエースで4番、001系Laviewの特急〈ちちぶ24号〉池袋行きが大きな雄たけびをあげて通過。弾丸のように駆け抜けてゆく。続いて6000系アルミ車の各駅停車池袋行きも先に通す。

 12時52分、練馬を通過すると、栗山選手から御礼のごあいさつ放送が車内に流れる。

「皆様、今日は、本当にありがとうございました。『52席の至福』ということで、僕も背番号52をつけていた頃を思い出しましたし、こうして素晴らしいファンの皆様と過ごせたのは、非常に特別ないい時間になりました。

 ライオンズにとりましても、今年(2019年)は2連覇ということもありまして、気持ちよく年を越せると思っています。皆様も、いい年を迎えてください。今日は本当にありがとうございました。楽しかったです」

 13時00分、再び池袋1番線へ。折り返し回送となり、観客はここで降りる。普通はメディアも降りるところだが、後刻、別の場所で囲み取材を行なうため、栗山選手とともに、“延長戦”に入る。

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