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「キットカット」が脱プラスチック包装を実現するまで。ネスレ日本に聞く

ビジネス

キットカット以外の商品も脱プラスチックを

キットカット

ネスレ日本 コンフェクショナリー事業本部の村田香織氏

 ここまで持続可能な社会実現に向けたネスレの取り組みの第一弾として、主力商品であるキットカットの外袋の紙包装化を紹介したが、その他のブランドや商品でもプラスチック包装の削減を目指しているとのこと。

「キットカットと並び、日本での主力製品である『ネスカフェ』製品についても、2023年までに包装材料を100%リサイクル可能にする計画を立てています。製品の品質保持性と、グローバルのコミットメントの実現を両立させていく上で、様々な素材の使用を検討していく予定。脱プラスチックを実現し、企業として社会課題の解決に貢献していくことが責務であると考えています」

 脱プラスチックを行い、環境への影響をなくすことは、ネスレの事業戦略の原則である「共通価値の創造(Creating Shared Value)」に基づいているという。社会課題を事業成長の好機と捉え、企業と社会双方の価値を生み出す。これからの企業経営には、こうした視点が欠かせないのかもしれない。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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