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「俺のイタリアン」その型破りな経営スタイルとは?

ビジネス

 都内を中心に展開するレストランチェーン「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」をご存知でしょうか?

俺の

photo by Kentin CC BY 3.0

 一流のレストランで腕をふるっていた料理人を招き、高級食材を使いながらも、リーズナブルな価格で料理を提供する“俺の”シリーズ。急成長を遂げる同チェーンの運営会社は、その名もズバリ「俺の株式会社」。

 奇抜な名前の同社ですが、ビジネスモデルはどうなっているのでしょうか? ビジネスマンや就活生向けの企業情報アプリ「NOKIZAL(ノキザル)」を提供する、企業分析のプロ・平野健児さんに教えてもらいました。

ブックオフ創業者が飲食店に挑戦

「俺のイタリアン」ほか“俺の”を冠した多数の人気店を展開する、俺の株式会社(東京都中央区)。

 同社が3月13日、官報に掲載した第5期決算公告(17年10月31日現在)によれば、当期純利益は1億7600万円(前年同期は6500万円)累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は4億300万円(前年同期は2億2700万円)だった。

俺の株式会社」は2012年の設立。代表で「ブックオフコーポレーション」創業者でもある坂本孝氏は、『週刊文春』の告発によりスキャンダルが発覚した2007年にブックオフを退社後、串焼き店で飲食業に参入したものの苦戦。

 そこで新業態として2011年、一流の料理人が高級食材を使った料理をリーズナブルな価格かつ、立食形式で提供する「俺のイタリアン新橋本店」を開店すると、こちらでは見事に人気を獲得、本格的な創業となった。

 その後は「俺のフレンチ」、「俺のやきとり」、「俺の割烹」、「おでん俺のだし」、「俺の焼き肉」など“俺の”シリーズを多業態に展開し、2018年1月現在の店舗数は国内36店舗、海外4店舗となっている。

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