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東武鉄道6050系、「往年の6000系リバイバル車両」が登場

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ロイヤルベージュとロイヤルマルーンの組み合わせが復活

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岩槻城址公園で、1720系の御尊顔を拝する(東武博物館にも展示されている)

 6000系が身にまとったロイヤルベージュとロイヤルマルーンの組み合わせは、1720系や5700系などにも採り入れられていたが、1991年に姿を消した。今回の「往年の6000系リバイバル車両」によって28年ぶりに復活した。すなわち、昭和、平成、令和へと続いたのである。

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昭和の時代、車体側面には車両番号と社名を掲示していた

 前面は灯具まわりのブラックをロイヤルベージュに塗装されており、かえって引き締まった表情に映る。さらに車体側面の車両番号も往時を再現しており、昭和の雰囲気を醸し出す。

シートモケットも金茶色を再現

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「往年の6000系リバイバル車両」の車内

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金茶色のボックスシート

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運転席の椅子も金茶色に

 6050系はワインレッドのシートモケットで、暖かみのあるインテリアデザインにマッチしている。今回のリバイバル車両では、優先席を除き、往年の金茶色を再現した。6000系のボックスシートは背もたれの上部に布地が張られていない構造だったが、さすがにそこまで再現せず、6050系の上質な掛け心地に風格と重厚さが加わったように映る。

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リバイバルカラーと通常塗装車がそろい踏み

「往年の6000系リバイバル車両」は、2019年11月30日(土曜日)と12月1日(日曜日)に団体専用列車として運転したのち、通常列車の運用に入る(4両運転時は6050系通常塗装車と併結)。機会があれば、南栗橋―東武日光・新藤原間、新栃木―会津田島間(下り1本のみ、2両で運転)の長距離鈍行でのんびり過ごしてみるのはいかがだろうか。

東武リバイバルカラー:その ①

○東武博物館8000系8111編成

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東武博物館8000系8111編成。渋さが際立つツートンカラー

 8000系のうち、最後まで原型顔を保った8111編成を東武博物館が動態保存することになり、2012年に登場時のツートンカラー(インターナショナルオレンジとロイヤルベージュ)が復活した。ちなみに、2004年10月から8か月間、東上線用の原型顔8108編成が「リバイバルカラー」として復活しており、7年ぶりによみがえった。

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“絶妙なバランス”を醸し出すセイジクリーム

 2016年に“セカンドカラー”のセイジクリームに塗装変更され、もうひとつの昭和が復活。派手でもなく、地味でもない。明るくもなく、暗くもない。かといって、渋くもない。沿線の風景に溶け込みやすいカラーリングといえよう。

○東上線開業100周年記念リバイバルカラー

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修繕車のセイジクリームは、シートモケットも往時を再現した(敷地外で撮影)

 2014年に東上線開業100周年記念の一環として、前面形状が変わった8000系修繕車の81111編成でセイジクリームが復活。のちに81107編成もツートンカラーを身にまとった。

 これにより、8000系森林公園検修区所属車は、歴代の8000系カラーリング(リバイバルカラーを除く)が揃えられた。

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