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実母が鬼姑体質で…28歳男子が結婚をあきらめた理由

暮らし

兄夫婦も嫁いびりが原因で離婚していた!

 しかも、母親は須藤さんの義姉にも同じ態度を取っていました。

「兄は私が大学生のとき、同じ職場で知り合った女性と結婚したんです。実家から車で20分ほどのマンションに住んでいましたが母親が勝手に合鍵を作り、頻繁にアポなしで訪れていました。口を開けば嫌味を言い、食事を作られせては『マズい!』と言って捨てていたそうです。

 もともと兄は出張が多くて家を空けることが多かったこと、お義姉さんも兄にそのことをずっと隠していたらしく精神的に病んでしまい、結局3年ほどで離婚してしまいました。原因については後で知ったのですが、もし私が結婚しても似たような状況が起きうることは容易に想像がつきました」

 それでも本当に結婚したいのなら母親と距離を置いたり、最悪絶縁という方法もあります。

「それをするほどの勇気も覚悟もないんです。あんな母親でもシングルマザーとして私たち兄弟を育ててくれましたから……」

本当はやっぱり結婚したい?

結婚 デート

 現在の恋人とは付き合って1年半になりますが、彼女とは結婚など将来に関する話題にならないように気をつけているとか。当然、実家に連れて行ったこともなく、母親には彼女がいることも伝えていないそうです。

「私が結婚を考えていないことは彼女に話していないんです。そういった話を一切しないからすでに察しているかもしれません。ただ、彼女が人並みに結婚願望を持っているのは僕にもわかるんです。けれど、結婚したら兄夫婦の二の舞になりかねないし、完全に嫁の味方でいられるかの自信もない。苦労するのは目に見えているし、母は年を取っても老人ホームに入りたくないと言っています。そうすると結婚相手の女性には介護の負担も出てきます。これでは結婚しようなんて間違っても思えませんよ」

 結婚しないのではなく、したくてもできない。ハッキリとそう言ったわけではありませんが、須藤さんの話からはそんな本音も感じられます。

 本人にとってはあまりに不幸。でも、こんな理由であえて結婚しない道を選ぼうとする人もいるのです。

特集・AK男子・AK女子の言い分

<TEXT/トシタカマサ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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