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プライドが高い上司に「自分の話に耳を傾かせる」会話のテクニック

学び

 社会に出ると、多種多様な人と日々接することになるので、一定の確率で起こる人間関係のトラブルは不可避です。

傘をさす男性

画像はイメージです。(以下同じ)

 働き方改革コンサルティングなどを手掛ける株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役、相原秀哉氏が「自分と向き合う方法」を解説します(以下、相原氏寄稿)。

相手を責めると事態は悪化する一方に

 特に社会人になってから日が浅い若手社員は、他部署や取引先の人などから、あまり自分という存在を認められていないような、いわゆる「蔑ろ」にされていると感じることがあるのではないでしょうか。

「先輩と一緒に他部署との合同プロジェクトに入った際、他部署の人から全く相手にされないで無力感を覚えた」「上司とともに取引先との打ち合せに出席したが、自分の話に全く耳を傾けてくれない」など、こちらが一生懸命話をしているのに話を聞いてもらえず、場合によっては目も合わせてくれないというケースもあります。

 そのようなときに「自分は取るに足らない存在だと思われているのではないか」「どうせ自分が何を言っても話を聞いてくれないんだ」と感じてしまうのも無理はありません。

 ただし、そう感じたからといって、ふてくされて席を外したり、卑屈になって黙り込んでしまったり、「なぜ無視するのでしょうか」と責めてしまったりするのはご法度です。そうした行為によって、あなたのことを無礼だとか、信頼できない人間だと評価してしまうなど、事態を悪化させる恐れがあるからです。

悪気はないけどシャットアウト

 そもそも、なぜあなたの話を真剣に取り合ってもらえないのでしょうか。一般的には年齢が高く、さらに役職についているような方ならば、社会経験も豊富に持っている傾向があります。

 しかし仕事が集中し、多忙を極めている場合、ゆっくりと人の話を聞いている余裕が持てなかったりします。人の話を聞くときは「この人は自分にとって価値のある話をしてくれるだろうか」と考え、そうではないと判断した際には情報をシャットアウトしてしまうことがあります。

 そのため、あなたが話し始めた瞬間に「経験の浅い若手社員」というだけで「真剣に話を聞く必要はない」と判断されてしまっている可能性があります。ちなみにこのようなことが起きるのは、あなたに責任があるわけでもなければ、本人に悪気があるわけでもないので厄介なのです。

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