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相模鉄道20000系、鉄道友の会ローレル賞を受賞。受賞式を現地ルポ

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 相模鉄道(以下、相鉄)20000系が2019年鉄道友の会ローレル賞を受賞した。

ローレル賞

20000系は2018年1月に報道公開された

 前年のグッドデザイン賞に続く勲章で、斬新かつ新鮮なデザインが高く評価された。“「都心直通」という名の大願成就”まで、あと約3年待たなければならないものの、12000系とともに“相鉄のツートップ”として君臨してゆく。

鉄道友の会ブルーリボン賞、ローレル賞とは

 鉄道友の会のブルーリボン賞、ローレル賞は、基本的に前年に営業運転を開始した新型車両(改造車も含む)を対象に選定するもの。

 ブルーリボン賞は投票数1位の車両が選定されるのに対し、ローレル賞は選考委員会が投票数2位以下を対象に審議をして「優秀」と認めた車両を選定する。大相撲に例えると技能賞に相当するだろう。

 また、ブルーリボン賞は1つの車両のみ選定に対し、ローレル賞は複数車両が選定されることもあるほか、両賞とも「該当車なし」という結論に至ることもある。

 2019年のブルーリボン賞は小田急電鉄70000形GSE、ローレル賞は相鉄20000系、叡山電鉄デオ730形『ひえい』がそれぞれ受賞した。

ローレル賞

小田急電鉄70000形GSE

ローレル賞

叡山電鉄デオ730形『ひえい』

ローレル賞を受賞した20000系とは

 20000系は2017年7月に登場。相鉄が進めているデザインブランドアッププロジェクト初の新型車両で、2022年度下期開業予定の相鉄・東急直通線用と位置づけている。

 東急電鉄(以下、東急)との相互直通運転に備え、初採用の装置などを入れたことで、訓練や試験の期間を確保する必要が生じた。このため、当面は1編成のみ運用されている。

 車両規格は東急目黒線に合わせたため、ほかの相鉄車両に比べると狭いが、広々と見せる工夫をこらしたほか、調光調色式のLED照明、ユニバーサルシート、半自動ドアを初採用した。また、9000系で途絶えていた相鉄伝統の“車内の鏡”を復活し、“新時代の相鉄”を存分にアピールした。

ローレル賞

“開幕戦”は多数のレールファンが横浜駅に集結した

 2018年2月11日、横浜10時30分発の特急海老名行きでデビュー。そして、12月にはJR東日本直通用の12000系が登場し、2019年9月末までに5編成が投入された(2019年度までに6編成投入予定)。

相鉄初、ローレル賞受賞式

ローレル賞

須田寛会長は1931年生まれ。国鉄常務理事、JR東海初代社長などを歴任

 相鉄20000系のローレル賞受賞式は、2019年9月28日、かしわ台車両センターで受賞式が執り行なわれた。まずは鉄道友の会の須田寛会長のごあいさつ。

「あっという間に運転間隔がどんどん増えてゆく。そして、そういった古い珍しい車両ではなしに、オリジナルの新車がどんどん入ってくる。しかも、めまぐるしく入ってまいりましてね。朝と夕方で違うぐらいの進み方でございました。

 やがて10両編成の、本日の相模鉄道さんの見るような、こういった大大手(だいおおて)私鉄に成長なさいましたし、あとお客さんも増えて、大変立派な経営をお進めになっておられる、と拝見いたしております。

 これほど見事に、ひとつの鉄道会社の発展を自分で見ることができたのは、相模鉄道さんだけでございますので、今回の20000系の受賞につきましては、特に感慨深いものがございます」

 須田会長は長年相鉄の成長をこの目で見てきたそうで、これからも成長し続けることを期待していた。相鉄は中小私鉄から歴史が始まり、1990年5月31日、日本民営鉄道協会の理事会で大手私鉄参入が承認され、相鉄グループは名実ともに、大企業に躍進したのだ。

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