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職場のパワハラはなぜなくならない?元暴力団俳優に聞く、昭和世代の発想

コラム

 元ヤクザというガチンコな経歴を持つ俳優の或布理萬氏(45歳、@R_FREEMAN1974)。

 炎上もいとわない独自の人生哲学から繰り出される歯に衣着せぬ物言いは、毎回必ずと言っていいほど賛否両論を巻き起こす。そんな或布氏の衝撃的な半生を赤裸々に語ったインタビュー記事は大反響だった。

或布理萬

或布理萬さん

 今回は「パワハラ」や「モラハラ」に代表されるハラスメント問題について、昭和世代である或布氏に聞いてみた。

運動部でボコ殴りされた世代が今、上司に

――今はあらゆることがハラスメントに直結する時代です。

或布理萬(以下、或布):パワハラ・モラハラ・セクハラという三大ハラスメントだけでなく、アルハラやスメハラ、果てはハラハラ(何かにつけてハラスメントと言いがかりをつける行為)まで、今はいろいろあるよな……。そういう平成世代のセンシティブな若者たちからすれば、全身刺青の悪役俳優という僕の存在自体がハラスメントかもしれない(笑)。

――いやいや、そんなこと……(苦笑)。

或布:実は僕、高校時代に部活でラグビーをやっていました。当時の学校教育は、生徒指導と称した鉄拳制裁なんて日常茶飯事。特に体育会系は先輩後輩の上下関係にも厳しいですから、もう毎日ボコボコでしたよ。今の価値観だったらパワハラどころか生徒に対する体罰事件に発展しているレベルだと思います。

 ラグビーで苦楽を共にした高校時代の友人とは今でも交流がありますが、かれこれ30年も前の話なので今の教育現場とは、まったくの異世界なのかもしれません。

「ちゃん」づけで呼んだだけでもアウト?

或布理萬

――まさに昭和の青春って感じですね。でも、そういう感覚も、若い世代にとっては押しつけがましいんでしょう。

或布:良くも悪くも体育会系な人間関係を知っている僕に言わせれば、そういう振る舞いをする上司の思考は理解はできるけど、共感はしない。

 それでも、名前に親しみを込めてちゃん付けしたらセクハラ、あるいは体臭を漂わせているとスメハラみたいなのは、その程度のことは大目に見てあげてよ! って思います。

――先日、あるテレビ番組に出演していた20代女性が「上司からの返答に困るLINEスタンプはパワハラなのでは?」と訴えていました。

或布:それくらいのコミュニケーションは適当に受け流してほしいですね。高校時代、部活の先生に殴られて、顔を腫らしていた僕がバカだったみたい(笑)。

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