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職場のパワハラはなぜなくならない?元暴力団俳優に聞く、昭和世代の発想

コラム

口先では任侠道だなんだと言っても…

――それを受け入れる若者もいますが、アウトな人はどこまでもダメな気もしますね。

或布:それこそ、今の時代はそこに背景に複雑な事情があったとしても、問題になった場面だけ切り取って、SNSに拡散させた人が勝ちでしょ? とにかく物証を押さえて先に被害を訴えようって。

 でも、それって気をつけないとダメですよね。ネットにいる興味本位の傍観者たちからすれば、その場面に至った経緯なんて後回しだから、誤った解釈で情報が拡散したり、被害者側のプライベートが晒される恐れもある。

――SNSではなく、総務課や労基署など然るべきルートに訴えたほうがよいということですね。

或布:今は働き方改革が社会全体に浸透しつつあって、コンプライアンスも重視される時代ですから、もしも理不尽なハラスメントに遭った場合はすぐに告発すべきです。

 昔話で恐縮ですけども、かつて僕がいた裏社会は絶対的な縦社会でもありました。たとえ黒いものでも、上の者が「白だ!」と言えば白になるってことです。口先では任侠道だなんだと言っても、その実、裏切り者は許さないというのが実情。おまけに社会からも白い眼を向けられる。そんな状況で、まともに被害を取り合ってくれるところなんてありませんでしたからね。

<TEXT/永田明輝>

関西でよく売れていた某実話誌の編集を経てフリーライター化。愛好するジャンルは裏社会・心霊オカルト陰謀論・フィギュアおもちゃなど

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