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もう中学生が語る、ミュージカル『メリー・ポピンズ』に出演して見た景色

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今後は役者とお笑いを継続していくつもり

芸人

「40歳になったら段ボールを持ち運ぶのは無理かも」って弱音も…

――8月には音楽劇『トムとジェリー』に出演するなど、精力的に舞台の世界で活動されています。今後も役者とお笑いを継続していく予定ですか?

もう中学生:はい、一生続けていこうと思ってます。昨年、北海道でライブをやったときに、実はすごい出会いがあったんです。いつも段ボールを抱えて移動してるんですけど、その日は雨だったから段ボールが濡れて重くなっていて。空港のバス停にたたずみながら、「40歳になったら段ボールを持ち運ぶのは無理かも」ってお母さんに電話で弱音を吐いてたんです。

 その数分後に“ある人”が僕の前にやって来て、「それ自分で運んで来たの? 重いよね……頑張ってね!」って言い残した後、サッと立ち去っていって。初対面だったんですけど、このタイミングで会ったということは「やめちゃいけない」ってことだなと。今後、その方と共演して感謝の気持ちを伝えるのが夢にもなりました。

マイナスなことに、むしろ「ありがとう」

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「マイナスがないと、良いことも感じられない」

――地道な努力がなかなか報われない20代のビジネスパーソンも多いと思います。なにかメッセージがあればお願いできますか。

もう中学生:マイナスがないと、良いことも感じられないじゃないですか。だから僕は、嫌なこととかツラいことがあったほうがラッキーだと思っていて。一見、マイナスだと感じることがあると、むしろ「ありがとう」って感謝しています。

 あるラジオで、欽ちゃん(萩本欽一)さんが「嫌な仕事にしか運はないからね」とおっしゃっていたんですけど、たしかに僕も振り返ってみると、ツラいことがあった後に大きな仕事が来たりしたんです。

 悪いことがあった先には、必ずいいことが待ってると思うので、ぜひ前向きに考えてみてください!

<取材・文/鈴木旭 撮影/スギゾー。>

【もう中学生】
1983年生まれ、長野県出身。イラストを描いた段ボールなど自作の大道具・小道具を使用した一人コントでネタ番組に多数出演。2018年ミュージカル『メリー・ポピンズ』のキャストを務めるなど現在は俳優としても活躍

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

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