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選挙前に電話してくる叔母を撃退。“何気ない一言”が意外に有効

暮らし

参院選の選挙期間中に再び電話が…

 電話越しに叔母は明らかに動揺していたらしく、最後は「じゃあ、○○さんのことお願いね」と言って通話を切られてしまいます。

 ちなみに投票には行ったそうですが、この候補者の名前は書かなかったそうです。しかし、この一件をすっかり忘れていた3か月後、参院選の選挙期間中に再び叔母からの電話が鳴ります。

「スマホの画面に表示された叔母の名前を見て記憶がフラッシュバックしました。間違いない、また投票依頼だって(笑)。でも、このときも最初は『最近暑くて参っちゃうわよね~』って前回同様どうでもいい世間話からスタート。

 ハッキリ言って、同じ人に2度もこの流れで話を始めるのはまったくの無意味だと思いましたが、ちょうど仕事が休憩中だったこともあって叔母の話に付き合うことにしました」

投票依頼を“ある一言”で意味のないものに

電話

 話題が自然と選挙のことに及ぶ流れもまったく同じでしたが、候補者のことを語り始めると今度は人柄だけでなく公約、政治スタンスなどについても説明。その点については関心したといいます。

「前回のことを教訓にしたんでしょうね。応援する候補者の公約も政治理念も知らないじゃ恥ずかしいですし、支援者がそれでは候補者の顔を潰すことになりますからね」

 しかし、吉見さんはここで電話での投票依頼を無意味なものにする一言を発します。

「叔母さんごめん、今回は事前投票しちゃったんだよねって言ったんです。そしたら『えっ!?』ってそのまま数秒間沈黙。その後、『もうやだぁ、それならそうと早く言ってよ』ってすぐに電話を切られました。まあ、本当は事前投票なんてしてなかったですけど、有効なのがわかったので次も使おうと思います(笑)」

 今後も親戚としての付き合いが続く以上、できれば穏便に済ませたいところ。そう考えると、相手を必要以上に刺激することもないですし、スマートな対応だったといえるかもしれませんね。

特集・ウザすぎる親戚たち

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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