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29歳代理店マンが語る「ムダな自己投資」健康志向が裏目に…

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 最近はオフィス街や繁華街、郊外の駅前などいたるところで見かけるスポーツジム。

 ただし、全員がちゃんと通っているわけではありません。なかには入会したはいいけど、ジムに行ったのは最初だけという方も多いようです。広告代理店に勤める清田幸次さん(仮名・29歳)も1年前に自宅最寄り駅近くのスポーツジムに入会しましたが、「まだ3回しか行っていない」と言います。

社員

※画像はイメージです(以下同じ)

 経済産業省が2019年3月に発表した「特定サービス産業動態統計速報 フィットネスクラブの動向」によると、利用者数は1878万人。これは国民のおよそ14.9%に相当し、世の中の健康志向ブームの裏付ける結果となっていますが、その実態は――。

会員なのにスポーツジムに行ったのは3回

「営業なので夜は取引先と飲むことが多いのですが、帰りがけに寄ろうにも酩酊状態でのトレーニングはジムで禁止されています。かといって約束が入っていない日は溜まった仕事を残業して処理していますし、上司や同僚に飲み誘われることも多い。ジムに行きたいという気持ちはあるんですけど、行ける日がないんです」

 でも、どんな多忙でも時間を作ってジムに通っている人は大勢います。忙しいのは分かりますが、正直言い訳に聞こえてしまいます。

「それを言われると返す言葉がありません……。自己管理ができていないといえば、その通りです。大学まで野球部に所属していて、当時は70キロ前後の細マッチョ系のアスリートボディだったんですが。

 就職後は、運動はおろか、筋トレや走ることも一切やらなくなってしまったんです。別に誰かに文句を言われるわけでもないですし、マズいと思いつつも食べる量は減っておらず、以前と同じまま。気がついたら体重が90キロまで増えていました」

1回あたりの実質利用料は4万3333円

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 そこでヤバいと危機感を抱き、スポーツジムに入会したそうですが、最初に2週間で3回通っただけ。入会して1年ということは、残り11か月はまったく利用していないわけで、これでは会費をドブに捨てているのも同然です。

「会費は月額で1万3000円。キャンペーンで最初の2か月と入会金は無料でしたが、10か月分の会費を払って合計額は13万円。けど、通った回数に計算すると、1回あたり4万3333円。確かに、ムダ使いもいいところですね……」

 しかし、今どきのスポーツジムはジャグジーなどのお風呂やサウナを完備しているのが当たり前。実際にトレーニングよりもスーパー銭湯感覚で利用している人もいると聞きますが、それすらもできなかったのでしょうか?

「そうなんですけど、せっかくジムに行くのにお風呂だけの利用ってなんか気が引けませんか? あと、自分のだらしのないゆるゆるボディを人に見られるのも恥ずかしいじゃないですか」

 他人の身体がどうとか気にする人はあまりいないと思いますが、この期に及んでも清田さんにはジムに通おうという様子は見られません。

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