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女性社員の浴衣の裾に、上司の手が…社員旅行でのセクハラにゾゾッ

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「アットホームな企業です」という求人情報を見て、入社した会社が、パワハラ、セクハラにまみれだった。そんな話を耳にしたことはありませんか?

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※画像はイメージです(以下同じ)

 マーケティングリサーチ会社のマクロミルが全国22~25歳の会社員・公務員200人(男性100人、女性100人)を対象に行った調査によると、入社前後で「大きなギャップがあった」(9%)、「ややギャップがあった」(42%)と、計51%がギャップを感じていることが明らかになりました。

憧れのアパレル会社に転職するも違和感

 九州に本部がある、とあるアパレル会社の東京支店で働く、三河久美さん(仮名・25歳)も、その会社の入社前後で「ギャップを感じた」と言います。

 短大卒業後、最初は一般企業に事務職として入社した久美さんは給料の半分以上を洋服代に費やすほどファッションが好き。入社3年後も「アパレル業界で働きたい」という夢をあきらめきれなかったある日、お気に入りのブランドの社員募集の求人をネットで見つけ、その場で説明会に申し込みます。

「入社説明会の時に、社員が楽しそうにBBQやボーリング大会、温泉旅行に行っているスライドを見せられました。前職はアパレルと関係のない、地味なメーカーだったので、華やかな社内の雰囲気により一層、憧れました。書類選考を通過したときは、喜びすぎておかしくなりそうでした。

 最終面接は50代の支店長と専務の2人で、社員旅行の話を繰り返し説明してくれました。専務から『入社したら、参加してくれる?』と尋ねられたので、『もちろんです!』と明るく答えたんです」

社内イベントも、女性社員が異様に少ない

飲み会 女子社員

 そうして無事に採用の通知をもらって、新天地に飛び込んだ久美さん。ところが、入社してから3か月、会社の正体がわかったのです。

「BBQやボーリング大会に参加すると、役員のおじさんが10人以上いるのに、社員の参加者が異様に少ないのです。東京支店は社員100人程度いるのに参加者は、男性が7、8人、女性社員は私を入れて3人くらいで、びっくりしました」

 しかも女性は3人とも転職組で、新卒の女性社員は誰もいなかったそうです。

「面接でお世話になった専務に、お礼の意味も込めてお酌したほうが良いと思い、ビールのピッチャーを持って、そばに行きました。最初のうちは『お酌しなくていいよ』と言われていましたが、その場の雰囲気で何となくお酒をつぎました。すると、他のおじさんたちが、続々とグラスを突き出してきたのです」

 お酒を飲んで酔っ払った専務は、帰り際、久美さんに「困ったことがあったら、俺になんでも相談してくれ」「僕たちはファミリーなんだから」と繰り返したそうです。久美さんはこのときの状況が最も困った、と振り返ります。

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