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AAA浦田直也の会見は、なぜ不快に見えたのか?謝罪のコツをプロに聞く

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同じお酒のトラブルでも印象が異なる会見も

 一方で、釈放から会見までのわずかな時間で、金髪から黒髪に戻し、ダークなスーツに着替えている。石川さんいわく「この対応は、謝罪の意志がストレートに伝わるので問題ない」というが、一方で謝罪会見にふさわしくない「グッチの黒縁メガネ」が気になったという。

「ネットでも指摘されていますが、謝罪のときに高級なものを身につけるのは、当然ながら不適切です。また、サイズがあっていないのか、何度もメガネのズレを直しているのも落ち着きがないですね。そもそもメガネが必要だったのでしょうか、個人的にはテレビ向けの芝居がかった演出に見えました」

 お酒のトラブルにまつわる謝罪会見では「当時の記憶の有無」も焦点となる。浦田さんは会見で「(当時の記憶は)まったくない」と繰り返していたが、本当に記憶がないかの真偽は不明だが、話し方を変えるだけでも、視聴者の印象はだいぶ異なるという。

「同じお酒のトラブルでも、元サッカー選手の前園真聖さんの会見は、しっかり記者と向かい合って、一人ひとりの質問に答えていました。いつもどおりの明るい姿ではなく時折、声が震えたり、言葉に詰まったりしていたのも、謝罪したい意志がよく伝わりました」

ビジネスマンも知っておきたい謝罪のコツは?

謝罪 ビジネス

 芸能人に限らず、ちょっとした表情や言葉遣いが、かえって相手を怒らせてしまうのだ。ビジネスマンでも注意すべき謝罪のコツとは?

「なによりも大事なのは、被害者目線に立つことです。謝るときは被害者に対する謝罪の言葉だけでなく、服装や表情、話し方まで相手目線に立つことが必要です。また、意外と見落としがちな点が、謝罪の場なのに笑ってしまうこと。愛想の良い人にありがちなのですが、印象を良くしようと思って、無意識のうちに笑顔を見せてしまうのです。かえって、相手を怒らせるだけなので絶対にやってはいけません」

 まずは低い声で、ゆっくり話すだけでも与える印象はグンと良くなるそうだ。万が一のときに備えて、頭の片隅に入れておこう。

<取材・文/シルバー井野>

平成生まれの編集者・ライターです。赤羽と阿佐ヶ谷に出没します。ビジネスサイトの編集長もやってました。

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