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20歳で借金1億円を背負った僕が経験した「人生が変わるほどの衝撃」

ビジネス

仕事で“突破”するためには人間力が重要

――そこからホストやパチプロの道に進みます。ちょっと意外な気もしますが。

大坪:20歳で借金1億円を作ってしまった。こうなったら、もはや魂を売るつもりで、ホスト、パチプロ、テレアポ、社長の運転手など儲かりそうな仕事は、何でもやりました。ただ、金額が大きすぎてちょっとずつでは返せない。なので、知り合いのお店のコンサルや、それ以外にいろんな仕事をフルコミッションで請け負い、2年間で返済しました。

――どうしたら、そこまで仕事で“突破”できるのでしょうか。

大坪:やはり「人間力」が重要だと思います。事業失敗したとき、知り合いに「おまえはエースになれるけど、キャプテンにはなれないな」と言われていた。それは憧れで他人をひきつけることはできるけど、本当の信頼関係が構築できないという意味。

 それと、なるべくスケールの大きな目標を設定したほうがいい。たとえば「六本木ヒルズ住みたい」「高級外車に乗りたい」と自分のための目標を立てるだけではなかなか達成できない。「ビジネスを成功させて周りを幸せにしたい」「日本を救いたい」と大きな目標を立てて行動すれば、それらは自ずとついてくるものです。

自分の頭で考えるには「衝撃的な体験」に出合う

大坪伸

まずはみんなと一緒の発想から抜け出すこと

――若い人は能動的な体験をどのようにしたらいいのでしょう。

大坪:今の若い人は「お金がない」とよく言い訳しますが、今ならクラウドファンディングを使えば、他人の夢に投資してくれる人はいくらでもいる。これは日本の教育制度の弊害でもあるのですが、「みんなと一緒なら大丈夫」の発想に慣れすぎていて、自分の頭で考えられない人が多いのは問題ですよね。

――自分の頭で考えるにはどうしたらいいのですか?

大坪:枠からはみ出るには、パラダイムシフトが必要です。ぼくの場合は、18歳のときに出会った訪問販売会社の社長やフェラーリのオーナーたちに、枠にとらわれない生き方を教えてもらえた、それがきっかけだった。例えば起業をしたり、海外に出るなど、自ら能動的に動き、何かひとつでも衝撃的な体験をするときっと変われると思います。

<取材・文/シルバー井荻>

平成生まれの編集者・ライターです。赤羽と阿佐ヶ谷に出没します。ビジネスサイトの編集長もやってました。

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