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東京メトロの引退車両が「自動販売機」に転身したワケ。元整備担当も特別コメント

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 東京メトロ銀座線01系が引退して2年たった2019年2月22日、溜池山王駅に01系自販機が突如として登場。「THE VENDING TRAIN」として“再就職”した姿が大きな反響を呼んでいる。

自販機

衝撃の01系自販機「THE VENDING TRAIN」(提供:東京地下鉄)

 これは東京メトロとサントリーのコラボ企画第3弾で、01系が2年連続で起用された。

東京メトロとサントリーのコラボ企画

 東京メトロとサントリーのコラボ企画は2017年からスタート。第1弾は、定年退職を迎える東京メトロ秋葉原駅の駅長をねぎらうサプライズ企画「THE LAST TRAIN」で、3月27日から特設サイトで公開された。

東京メトロ

第1弾に出演した03系は、引退が近づいている

 第2弾は2018年4月23日に公開された「働くって、いいもんだ。THE 25 YEAR TRAIN」で、勤続25年の東京メトロ社員4人が01系の想いを語ったあと、熊本電気鉄道(以下、熊本電鉄)に“転勤”(01形として再デビュー)した車両に会いに行くというもの。

くまモンのラッピング電車

第2弾に出演した01系改め01形第36編成は転勤後、「くまモンのラッピング電車」2号車として装いを新たにした。

 出迎えた熊本電鉄の社員2人も勤続25年で、車内で大いに語り合った。

 この企画が大きな反響を呼び、第3弾として、“銀座線01系が自販機に再就職する”という企画「働くって、いいもんだ。THE VENDING TRAIN」が始まった。

退職(廃車)後、5年のブランクを経て再就職

 東京メトロによると、自販機に01系が起用された決め手は「昭和、平成と2つの時代を走り続けた銀座線01系が退職し、自販機として再就職するまでの過程を、ドキュメントタッチで描きたかったから」だという。

 しかし、01系はすでに引退。228両中、解体を免れた車両は、たった8両(先頭車前面のみ現存のカットモデルを除く)。加えて、車両部品の廃棄も進んでいたため、あまり在庫がなかったという。幸い、先頭車(6号車)の01-626が、準備段階で手配できるタイミングが合致したため、抜擢されることになった。

第3弾

第3弾の主役、01-626(第26編成の6号車)は、1991年2月に営業運転を開始

 01系第26編成は、奇しくも今回の自販機の設置時期と同じ2月(1991年)にデビュー。2014年7月21日に廃車され、5年のブランクを経て、“再就職”した。