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インターンに応募したら「仕事内容がウソだらけ」ダマサれた学生は…

学び

 売り手市場と呼ばれる昨今。とはいえ、一部の大手企業は人気が集中し、学生が内定獲得するのも一苦労です。

企画会議~ミーティング

※画像はイメージです(以下同じ)

 学生向けのインターンを「なんとか次につなげたい」と考える学生も多い様子。しかし、なかにはとんでもないブラックインターンも存在します。

「インターン決定の時は、バンサイ! って叫びました。念願のクリエイティブなことができる。しかも実家の近くの職場。両親にも親孝行ができると喜んでいたのですが、理想と現実は全く異なっていました」

 がっくりと肩を落とす玉木佑磨さん(仮名・25歳)。募集内容がどのように食い違っていたのでしょうか。

クリエイティブな発想を募集していたインターン

 大学のサークルでは広告研究会に所属していた玉木さん。そのため「将来は広告業界で働きたい」と考えていました。

 株式会社ディスコが行った「学生のインターンシップ」に関する調査によれば、2020年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)のインターンシップ参加者は全体の92.4%にものぼります。

「とはいえ、僕のような三流大学出身者が大手広告代理店に入社するのはムリ。学生時代に目立った活動もやってこなかったし、手堅く中堅どころを狙おうとしました。ところが、大学2年の終わり、地元に近い会社で興味深いインターンを見つけたんです」

 東海地方に本社があり、関西や北陸、中国地方にスーパーをチェーン展開する某企業が、クリエイティブで自由な発想をする学生を対象に、ワークや実地作業する学生を募集するという内容でした。

「店頭でイベントを開催したり、業界初のフリーペーパー作成やアプリ開発をやったりするなど、地域密着した情報発信と地域活性化のイベントをやるという画期的な試みでした」

実際の仕事はスーパーでの地道な単純作業

 玉木さんが応募するとすぐに採用が決定。ところが、いざ就業すると、待っていたのはクリエイティブとは真逆の仕事。失意のどん底に突き落とされたのです。

「僕は実家に近いスーパーに配属されました。そこは中規模の店舗で、近隣にライバルがなく、のんびりしているお店でした」

 朝は掃除から始まり、品出しや売り場での陳列、レジや片付けなど、いわゆるスーパーの作業を地道に行うことが要求されたそうです。

「力仕事がほとんどというスーパーの就業で、唯一楽しみにしていたのが、自分が出した企画が通って、実現することでした」

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